暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep42第二次オムニシエンス決戦開戦〜Final Stage〜
[5/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
またシャルロッテの提案だった。
彼女は、母クイントの最後の時間を、たとえ戦場であってもナカジマ家と共に過ごしてもらいたい、とクロノに頼み込んでいた。そしてそれは許可され、こうして母クイントと娘たちのギンガ、チンク、ディエチ、スバル、ノーヴェ、ウェンディは同じ時間を過ごしていた。
ちなみに父ゲンヤもすでにクイントと再会し終えていた。短い時間だったが、2人だけの話も終え、今はある1隻の艦内で待機している。

「お見事です、母上」

「さすが母さん。無駄のない良い一撃でした」

「あら、チンクもギンガもなかなかよ♪」

「あたしは!? あたしはどうっスか!?」

ウェンディは元気いっぱいに自分を指差し、

「あ、あたしも、どうだったかな・・・か、母さん・・・」

ノーヴェは少し恥ずかしそうにしながら、

「あたしはどうでしたか、お母さん」

ディエチは少し遠慮気味に、それぞれクイントへとそう尋ねる。

「ちょっ、そんなこと言ってる場合じゃないよ!?」

「まだまだ来ますよ!」

迫り来ていた“ガジェット”群を一掃してすぐにクイントへと集まるナカジマ家姉妹。スバルとティアナが、何陣目かの“ガジェット”群と武装構成員へ指を差して注意する。そこに「おおおおおおッ!!」と咆哮が響く。

――鋼の軛――

地面から白い帯が幾条も突き出し、“ガジェット”を貫き破壊しては武装構成員たちを捕えた。それらはスバル達の後方に佇む狼形態のザフィーラの仕業だ。

「お前たち家族の再会に水を差すのは気が引けるが、時間もそうはない。急ぐぞ」

ザフィーラはゆっくりと先頭のスバル達の元へと歩み寄るとそう告げ、さらに迫りくる武装構成員たちと“ガジェット”群を見据える。ザフィーラの言葉を聞いたスバル達はそれぞれ頷き、再度地上部隊と共に進撃を再開した。

・―・―・―・―・―・

空と地の狭間を飛行するのは、シャルロッテを先頭とした“特務六課”飛行隊。目標は、新たに姿を現した敵戦力、8隻の“スキーズブラズニル”艦隊。
管理局の戦艦は、“騎士の洗礼”と“アインヘリヤル”の砲撃の的として機能しているため、なかなか動かせない状況だ。それ以前に動こうにも“騎士の洗礼”と“アインヘリヤル”による絶え間なき砲撃がそれを妨害し、常に最大シールドを展開しなければ、撃沈させれてしまうという状況で断念。
それに、戦艦という的が無くなれば、次の目標は航空・地上両部隊となる。そのような最悪の結末を回避するためにも、そのまま砲撃の的として徹するしかなかった。

『スキーズブラズニルは全体的に魔力障壁を張っていて、神秘を扱える私たちしか突破できない。そこで、私たちはここで分散して各スキーズブラズニル内に侵入、その巨体を支えるコアを破壊する。コア
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ