暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep42第二次オムニシエンス決戦開戦〜Final Stage〜
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ていたからだ。
セレスの念話に応じたのはリーダーであるカルドだったが、既にその存在に異常をきたしていた。セレス達はそれに対し眉を顰めたが、そのまま念話を続ける。

【・・・待機命令を解きます。これが最後です。あなた達の願いを果たしなさい】

【【【了解しmAした。Bosuに感謝Wo】】】

彼女は念話を切りメサイアへと視線を移す。

「はぁはぁ、ディアマンテ、あなたも出撃()てください。指揮は私が執ります」

「・・・っ! 了解しました。出撃します・・・!」

メサイアはフードの中で不満に顔を歪めたが、それを悟られないように最上階を後にした。セレスはそれを見送り、肘掛にもたれかかり激しく咽る。ルシリオンとフィレスが彼女の元へと駆け寄り、背中を擦ったりして落ち着かせる。

「げほっえほっ、ありが、とう・・はぁはぁ・・・ふぅ・・・。あなた達にも命令します。トパーシオ、全てが終わるまであなたは自室で待機」

「なっ・・!? どういうこと、セレス!? どうして私は待機なの!?」

フィレスの口調が急に大人びて、彼女はセレスへと抗議を訴える。それは姉として妹へ口にした初めての不満だった。セレスは姉・フィレスへと、その桃色の瞳を向けた。

「お姉ちゃん。お願いだから言うことを聞いてください」

「っ・・・判った。トパーシオ了解・・・。【サフィーロ、妹をお願い。無茶をしないように止めてあげて】」

セレスの弱々しい視線と縋るような言葉に、フィレスは渋々だがその命令を了承した。そして最上階を後にしようとし、最後にルシリオンへと念話を送った。ルシリオンは【了解】とだけ答えて、フィレスの背を見送った。

「サフィーロ・・・。少し・・いいですか?」

セレスはルシリオンへと呼びかけながら、彼の握り拳を握る。彼は「どうしました?」とセレスの目の前まで移動して片膝を付き最大の礼をとって、彼女の濡れる桃色の双眸を見詰める。セレスは少し間を置いた後、静かにこう告げた。

「マスターとして、あなたに最後の命令を出します」

そう言って彼女は身体を折って、ルシリオンの唇に自らの唇を重ねた。

・―・―・―・―・―・

数え切るのも億劫な数の航空・地上部隊員たちが“アドゥベルテンシアの回廊”内を進軍する。
そんな彼らの目に移るのは壮絶な光景。最終防衛基地“オラシオン・ハルディン”の砲塔・砲台から放たれ続ける砲撃。それらが全て自分たちが降りてきた艦へと向かい、そして艦は最大出力のシールドを張って防御に徹するという状況。
そんな航空隊へと迫るのは、200機を悠に超える黒き翼を持つ空軍、戦闘機“アギラス”。その中でも特に彼らが驚いたのは、地上を進む数百機の“ガジェット”の存在だった。

「恐れるな! 俺たちがここで
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