暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep34信じがたきもの〜Last interval〜
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ツは快くさ」
ヴィータちゃんの気持ちも解かる。誰だって信じたくなんかない、こんなこと。
「でも、これ・・・」
もう1つの捜査資料。それには今まで殉職してきた局員の名前が記されている。その中にはもちろんアレッタ三佐たちの名前を載っている。そしてその内の1つに、セレスさんが“テスタメント”との関係を思わせる名前がある。
「フィレス・カローラ三等空士。殉職。享年11歳・・・」
11歳。トパーシオの身長からして大体同じくらいの歳だ。改革と復讐を目的とした“テスタメント”。設立者がもしセレスさんなら、フィレス元三等空士を死に負いやった管理局を恨んでる、憎んでる・・・かもしれない。そうだった場合は動機としては十分だ。
「・・・シャルちゃん。1つええか?」
「どうぞ。私に言えること、出来ることなら何でも」
「セレスがホンマにテスタメントと通じとると思うか? そして、セレスが魔術師やと思うか?」
はやてちゃんは真っ直ぐシャルちゃんを見詰めて、そう聞いた。
「5年前まではただの魔導師だったのは間違いない。けど、もし彼女がヨツンヘイムの血を受け継ぎ、ギンヌンガガブの発見、ディオサの魔道書の入手によってその血が目覚めたのだとしたら・・・。あとは、判るでしょ」
はやてちゃんはデスク上に展開されているモニター群を消して、おもむろに通信端末を開いた。
「ここからは私の独断や。みんなに責任はない」
私たちがはやてちゃんのその発言に何か言おうとしたら、シャルちゃんが、任せよう、って視線を送ってきた。迷ったけど、私たちはそれに頷いて、私たちの隊長はやてちゃんのことを信じるために黙った。
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