暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep34信じがたきもの〜Last interval〜
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しかしたらアレッタ三佐たちのように謀殺される可能性だってある。こういうのを危惧して、クイント准尉やティーダ一尉が“テスタメント”として存在している。
そしてもう1つ。前々から手を回して捜査していた“ミュンスター・コンツェルン”と“テスタメント”の関係。これはもう間違いなかく黒。管理局に協力的な内部協力者から、ここ3年の間に“オムニシエンス”への物資搬送が多くあったとのこと。あの砲塔群を造るための物資で違いない。設計図とかもあればと思ったけど、これ以上は協力者にも迷惑が掛かるために断念。
「アギラスもレジスタンスの武装も、ミュンスター・コンツェルンの作品のようやな」
はやてちゃんが“ミュンスター・コンツェルン”の捜査資料を見て苦々しく告げる。
「アギラス開発の確証はないけど、開発部が秘密裏に何か造ってたって話は出てる」
「レジスタンスの武装についても確証ではありませんが、そういう動きがあったそうです」
正直たった3日の間にここまで情報が集まるとは思ってもみなかった。巨大過ぎる大財閥“ミュンスター・コンツェルン”もまた一枚岩じゃない、ということだった。
「管理局への出資者が、テスタメントの後ろに付いとるとは、な。予想はしとったけど、ホンマに最悪としか言いようがあらへん」
重い空気の中、次の捜査資料の話へと進む。これが最も重要で、信じたくなくて、嘘であってほしいデータ。それが、“テスタメント”に漏れていた、公にされていない事件の捜査資料の数々。
管理している部署、局員はもちろんそれぞれ違う。でも、許可さえ取れればその捜査資料を閲覧することも可能だったりする。そして、“テスタメント”に漏れていた捜査資料を担当部署・局員以外で閲覧した局員を調べ上げた。
それぞれ全く関連性の無い局員ばかりで、それぞれの上官から頼まれて閲覧したのだという。その上官たちもまた、あまり互いの関係が少ない局員ばかり。さらにまた、その上官の上官という局員に頼まれた、と繰り返す。明らかに意図的に複雑化して辿られないようにしてある感じ。でも私たちは最後にまで辿り着いた。ゴールにあったある局員の名前。それが私たちが信じたくないという情報だった。
「・・・セレス・カローラ一等空佐・・・」
はやてちゃんの呟きに、私たちはまた黙りこむ。セレスさんは、JS事件が始まる前からの友人のような先輩だ。シャルちゃんのように明るく、誰とでも気兼ねなく接することで、その人の深いところまで入り込む。とても優しい先輩だった。それは今でも同じだ。
「正直あたしは信じたくねぇ。だってセレスはすごく良い奴なんだ。だから、これもなんかの間違いに違いねぇんだ。だってアイツ、あたしらの今住んでる家をくれたんだ。シャマルがいつまで経っても見つけられなかった家を、アイ
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