暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep34信じがたきもの〜Last interval〜
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とはないんやろ?」

はやてちゃんは、私たちを信じている、という笑みを見せる。確かにはやてちゃんの言う通り、私たちは何もせずに黙っていたわけじゃない。

「・・・うん、活動休止命令を受けたこの数日、私たちはひたすら情報を集めた。そして、信じたくない情報にたどり着いたよ」

フェイトちゃんがあるデータをデスク上に表示させる。はやてちゃんがそのデータを見終わるまで私たちは一言も話さなかった。どれくらいの時間が経っただろう。はやてちゃんは「ふぅ」と一息ついた。

「そうか・・・。これが真実なら・・・私は・・・」

はやてちゃんが両腕で顔を隠して、とても辛そうにそう呟いた。私たちだってこれが真実であってほしくない。何かの間違い、ただの偶然だと思いたい。
いろんな人たちの協力のもと、上層部に感付かれないように私たちが全力を以って調べ上げた情報。その内の1つが嘘だと思いたい悪夢のようなものだった。

まず1つは、復讐を目的としている幹部たちの死因の真実。
グラナードことメルセデス・シュトゥットガルト元三等空佐。彼はとても優秀な魔導師で、平和を愛し、管理局を信じていた。でも、当時の本局少将、現スチュード・ベーカー中将の犯罪組織との癒着を知った。それを公にしようとして、彼は謀殺された。

マルフィール隊ことデミオ・アレッタ元三等空佐、エスティ・マルシーダ元二等空尉、ヴィオラ・オデッセイ元二等空尉のアレッタ隊。
天然のAMFによる墜落事故死。それがアレッタ三佐たちの死因と公表されている。でも、それも違った。偶然の事故を装った必然の事件。彼らもまた上層部の一部の将校の不正を知り、それの口封じとして謀殺されてしまった。

「おそらく未だに正体の掴めないディアマンテとトパーシオも、これに準ずる殉職者で違いないかと」

「ベーカー中将。裏で結構ヤバいことやってるって、昔から囁かれてたよな」

シグナムさんとヴィータちゃんがそう付け加えた。私もベーカー中将の後ろ暗い噂話は何度か聞いたことがある。そしてトパーシオ。彼女の正体に関してはある程度判明していた。私たちが調べ上げた情報が確かなら、だけど。

「でもこれ以上の正確な真実は調べられない。下手をしたら首が飛ぶから」

フェイトちゃんの言葉に、はやてちゃんは「そうやな」と返す。クビを覚悟でいけばいいんだろうけど、今はまだここで脱落するわけにはいかない。時期を見てクロノ君たちの協力を確かにしてから動かないといけない。悔しいけど、悲しいけど、今はそれが最善だと思う。

「完全に隠蔽されていると見て違いないから、もうこの話は私たちには手に負えない」

でもこれは、あくまで噂などの確証の無い情報から立てた推測。証拠を掴もうにも、これ以上は越権行為になって追われる羽目になる。ううん、も
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