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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep34信じがたきもの〜Last interval〜
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ん!? 返事して!」
会って謝りたい。助けられなくてごめん、って。リインフォースに名前を呼ばれ、私も呼び返して捜す。それからどれだけ走り回って捜したやろう。変に疲労を感じながら、1本の木に手を付いて少し休む。夢やというのに妙に意識がハッキリとあるし、普通の夢やないことは薄々気付き始めた。
「主はやて」
「どこなん!? リインフォース!」
何度目かの叫び。それでも聞こえるんは「主はやて」ゆうリインフォースの声。今度は闇雲やなくて、声のする方をここで判断することにした。
「主はやて」
目を閉じて、しっかりと耳を傾けて、「主はやて」を聞いて・・・
「っ! リインフォース!」
今度こそ声の出所を聞き分ける。今まで以上の速さで声のする場所を目指して走る。少し走ってたどり着いたんは、木々に囲まれた噴水のある小さな広場。噴水の縁に座って俯いとるリインフォースを見つけた。
「リインフォース・・・」
ゆっくりと歩み寄って、目の前にまで近付く。するとリインフォースは私を見て立ち上がった。
「リインフォース・・・その、ごめんな! 私、リインフォースを守れへんかった! 今度こそ一緒に生きようって思っとったのに! それやのに、私は・・・私は・・・っ!?」
リインフォースは右の人差し指を私の唇に当ててきた。そして首を横に振って、見惚れてしまうほどの笑みを浮かべてきた。そんなリインフォースの笑みにボケーっとしとると・・・。
「主はやて。さぁ、起きてください。皆が待っています。そして私も、あなたを待っています」
「・・・私も? どういうことや!? リインフォースはもう居らへんのやろ!?」
夢やからかもしれへんけど、そんな期待させられるようなことをリインフォースは言うてきた。だから聞き返してみるんやけど、リインフォースは笑みを浮かべたまんまで何も答えてくれへん。
「我ら、美しき
あなた
(
夜天
)
の下に集いし騎士。いつも貴女の側に・・・」
「リインフォース・・・?」
それと同時にものすごい吹雪が吹き荒れて、視界を完全に閉ざされてしまう。意識が遠のく――とゆうよりは、私が目を覚まそうとしとる。全てが白になる世界に向けて「リインフォース!」と呼びかけ続ける。
――また逢えますよ、“我が主”はやて――
最後に聞こえたんは、リインフォースの優しく穏やかな声やった。
「・・・ん・・・?」
目を開ける。最初に視界に入るんは白い天井。何度かお世話になっとる医務局の天井やというんはすぐに判った。首を動かすと、ベッドの側に置かれとる椅子に座って、ベッドにうつ伏せで眠る頭頂部が2つ見えた。
「ヴィータ、リイン・・・」
私は体を起こして、2人の頭を優しく撫でながら「ごめんな」
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