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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep34信じがたきもの〜Last interval〜
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「何かあったの、クロノ君?」
「・・・ああ。上層部がテスタメントと保有技術力に恐れをなして、と言うよりは技術力に目がくらんで、テスタメントと協定を結ぼうと考えている」
なのはの問いにクロノが苦々しくそう答えた。なのはとフェイトの顔が信じられないといった驚愕の色に染まる。リンディさんから聞いた話だと、上層部は“テスタメント”の持つ技術力に、特に“女帝の洗礼”に目を付けてるって話だ。
管理局艦の魔導炉を一撃で再起不能に出来て、次元跳躍も行えるという技術。その技術を管理局に取り入れることが出来れば、今後の危険地域での制圧も簡単になるだろうね。ま、世論がどうなるか知らないけど。
「そ、そんな! だって、そんなことになったら――」
「落ち着け、フェイト。まだそうと決まったわけじゃない。向こうからの返答がまだだからな。だが、おそらく答えは・・・」
「突っぱねる・・・と、私とクロノは思ってる」
何せアイツらは改革と復讐という目的を持った、管理局の現体制と過去に怨みを持った集団だ。そんな連中が管理局と協力体制をとるなんて考えられない。だから間違いなくそんな提案を突っぱねる。
「だが上層部はそう思ってはいないだろう。僕たちしか知らない情報があるからな。・・・で、だ。そういうわけで君たち特務六課に、無期限の活動休止命令を下した」
「「無期限の活動休止!?」」
「テスタメントからの返答が来る前に、これ以上の関係悪化を望まない・・・ということだよ、なのは、フェイト」
少々熱くなり始めた2人を宥めるように、上層部の思惑を私なりに考えて言う。私が冷静でいることがなのはとフェイトには効いているのか、2人は椅子に座り直した。重い静寂が流れる。私ひとり動こうにも、前と違って独りで解決できるような問題じゃないのは判ってる。まさかここまで大事になるなんて予想できなかった。
「僕に出来ることがあれば何だってやりたいが、今は上層部に従うしかない。要件は以上だ。3人とも待機しておいてくれ。事態が動けばその時に呼び出す」
ここは従うしかない。私たちは「了解」と応えて、このことを他のメンバーに伝えるために“六課”のオフィスに戻ることにした。
そしてこの数日後、12月2日。事態は大きく動く。
†††Sideシャルロッテ⇒はやて†††
夢を見る。以前にも似たような感じのもんを見たことがある。雪に染まる空と、私が今立っとる公園。“テスタメント”が動き出した日に見た夢と同じやつ・・・。
「主はやて」
「リインフォース!?」
声がする。リインフォースの声や。公園のどこを見回しても姿が見えへん。何度も「リインフォース!!」って呼びかけるんやけど、声がするだけで見つけられへん。
「リインフォース! どこに居る
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