暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep33再びの決戦に向けて〜Interval 7〜
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・だと思う」

としか考えられない。魔術の術式を使っているからこその効果だろうけど、だからと言って魔術になるわけじゃない。アギラスや“女帝の洗礼”などからして、神秘を扱うのは幹部たちだけ。それなら“オムニシエンス”の障壁も、何らかの術を使って発動し続ける魔法と見ていい。

「・・・確定じゃないのか?」

「情報が少な過ぎ。さすがの私にもどうすればいいかなんて見当つかない。あ、聖王のゆりかごの時みたいに艦隊を引っ張りだして、アルカンシェルクラスの砲撃で突破とか出来ないの?」

それなら何とかなるかもって思って聞いてみる。

「そんな無茶できるか。何せまだテスタメントはそこまでの悪影響を出していない」

「出していない・・・って、結構好き勝手やってるじゃん。それでも許可とか下りないわけ?」

「確かにテスタメントは管理局相手に犯罪行為を行っているが、それ以上に局が後回しにしていた事件・事故を速やかに解決している。それらの功績が、彼らを擁護する連中を生み出しているというのが現状だ。上層部の中にもテスタメントを支持しようという意見が最近チラホラ出てくるという始末」

「だからこれ以上勝手をすると、六課を監察する立場にあるクロノやリンディさん、そして六課にもいらぬ火が飛ぶ可能性があるんだ」

「いっその事、全部そいつらに話したい状況ね。テスタメントの正体や幹部たちの目的とか。そうすればアッサリな気もするけど・・・」

「それが出来たら苦労しない、というやつだ。そもそも殉職した局員が蘇って復讐しに来た、なんて信じてもらえるわけもない」

「魔術を知っている僕たちだからこその心労だね」

「はぁ」っと大きく嘆息する私たち。それから少し私たちなりに“オムニシエンス”の障壁をどうしようかと相談していると、ここ応接室にコールが鳴る。クロノがそれに応えて出ると、リンディさんの映るモニターが展開された。

『クロノ・・・。あ、シャルロッテさん。ちょうどよかった』

リンディさんはどこか緊迫した様子。クロノが「何かあったんですか?」と聞くと、リンディさんは少し溜めてそれに答えた。

『上層部の幹部会で決議されたことなんだけど、管理局はテスタメントを支持、テスタメントの返答によってはこれから協力していきたい、と』

リンディさんから告げられたことに、私たちは何も言えなかった。
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