暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep33再びの決戦に向けて〜Interval 7〜
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わたしは両手を前に突き出して、違う違うと手を振る。

「ち、違う! 違うよ、これは事故だって! ちょっと犬に噛まれた感じの、だよ!?」

「げほっげほっ。い、犬に噛まれた以上の大事故だよ、レヴィ。えほっ」

思いっきり咽ながらエリオがお腹を押さえてフラフラ立ち上がる。

「う、確かに手応えからして結構綺麗に鳩尾に入った、かも・・・。・・・えっと、ごめんなさい。わざとじゃないので許して下さい」

ホントにわざとじゃないとしても謝らないとダメだ。だから頭を下げてごめんなさい。するとエリオは優しく受けとめてくれた。エリオと2人で笑い合う。と、キャロの視線が・・・なんか少し、痛いかも・・・?

「それはそうと、2人はもう大丈夫なの?」

わたしがディアマンテ戦から離れる時、キャロはほぼ無傷。魔力の消費こそあっても、身体的なダメージはなかった。けどエリオは違って、グラナードとの戦いでそこそこダメージを受けていた。

「それを言ったらレヴィは? わたし達の中で1番ダメージが大きかったのはレヴィだって、シャマル先生から聞いたよ」

質問を質問で返されてしまった。というか、わたしが1番というのは知らなかった。

「あーそうなんだ。まぁ見ての通り、実感してもらった通り、かな」

最初にキャロを見て、次にエリオを見た。見てもらって判るように、軽くストレッチ出来るほどに回復。で、実感してもらった通り、悶絶してくず折れるほどの力も戻った。

『よかった。レヴィが何ともなくて。心配したんだよ』

「ルーテシア!? え? なんで!?」

いきなりモニターが展開されたと思ったら、手を振るルーテシアが映った。キャロとエリオを見ると、「昨日の内にメールして・・・」ってキャロが答えた。
わたしとしては嬉しいけど、でもルーテシアに心配させたくはなかった。だってわたしは強くないといけない。ルーテシアの剣として、盾として。それなのに、負けて、それで心配させたとなると・・・。

『その顔、もしかして変なこと考えてないレヴィ? たとえば、レヴィがよく言ってるわたしの剣と盾としての矜持っていうの。負けたから、その資格が無い、なんて思っているんじゃない?』

開いた口が塞がらない、というのはこういうことかもしれない。わたしが思っていたことを、ルーテシアは1つも間違えずに言ったから、目を点にする。わたしの様子を見て、ルーテシアは『やっぱり』って呆れたように言った。

『我が妹ながらバカだねぇ・・・はぁ、わたしとレヴィは主従じゃなくて姉妹! もう! わたしのを大事に思ってくれて、守ってくれるのは嬉しいけど、1人で抱え込もうとしないの!』

「ご、ごめんなさい、お姉ちゃん」

ついルーテシアをお姉ちゃんと呼んでしまう。こう、ルーテシアに
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