暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep33再びの決戦に向けて〜Interval 7〜
[2/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
道だから」

スバルは少し考えたあと、そう揺るぎの無い想いを口にした。驚いた。スバルだったら少しは迷いを見せると思っていたのに、そんな素振りを全然見せない。

『そう、そうね。うん、それがスバルの決めたこと名ら、母さんも文句はないと思う』

ギンガさんは少し辛そうだけど、それでもスバルを後押しした。するとギンガさんはあたしにも『ティアナも大変かもしれないけど、お兄さんを乗り越えるんだよね?』と聞いてきた。あたしはスバルに、喋ったの?と視線で問い質す。スバルは小さく頷いて、『ごめん』って念話で謝ってきた。

『あんたの口は本当に軽いのね』

『自慢じゃないけどティアのことになると、ね』

『本当に自慢じゃないわね。少しは反省してよね』

『ごめんなさい』

そんなやり取りをして、あたしはギンガさんに答える。

「はい。お兄ちゃんは、乗り越えられないなら、そこで局員としての道を閉ざすんだ、と言ってました。だからあたしは、兄を乗り越えるためにもここで止まるつもりはありません」

あたしは局を辞めるつもりはない。お兄ちゃんに何と言われても。たとえそれがお兄ちゃんの未練(おもい)目的(ねがい)に逆らうことになってもだ。他人から見ればバカなことだと、兄の想いを裏切るのか、と言われるかもしれない。あたしだってお兄ちゃんに甘えたい。だけどそれはダメなんだ。

『おお! スバルもティアナもカッコいいっス!』

『茶化さないの。2人にとってそんな明るい話じゃないんだから』

ディエチにそう窘められるウェンディだけど、今はそのテンションに助けられている気もする。それから少し世間話をした後、あたしは自分の部屋に戻って眠った。

†††Sideティアナ⇒レヴィ†††

「ふっ・・・!」

病室の片隅で、ジャブを数発打つべし打つべし打つべし! 蹴りも数発打つべし打つべし打つベし! 1度深呼吸。うん、調子は悪くない。

「ディアマンテ・・・!」

本来だったらアイツがわたしの相手となっていた。“オムニシエンス”に向かっている途中に、シャルからそう聞いた。なのに、わたしの拳は掠りもしない。砲撃も通用しなかった。通常の状態じゃもう勝つことは出来ない。

「情けない・・・!」

コンビネーションを打ちながら、最後に振り返ると同時に正拳突き。

「ごふっ!?」

「「え?」」

いつの間にかわたしの病室、わたしの背後に来ていたエリオをノックアウト。スロー(に見えるだけ)でくず折れるエリオを見て、キャロと2人して抜けた声を出した。ちょっぴり沈黙。そしてすぐさまキャロの「きゃぁぁあああああああッ!?」って悲鳴。

「レヴィちゃん、エリオ君に何の恨みが・・・!?」

エリオを抱き起こしたキャロ。
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ