暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep33再びの決戦に向けて〜Interval 7〜
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道だから」
スバルは少し考えたあと、そう揺るぎの無い想いを口にした。驚いた。スバルだったら少しは迷いを見せると思っていたのに、そんな素振りを全然見せない。
『そう、そうね。うん、それがスバルの決めたこと名ら、母さんも文句はないと思う』
ギンガさんは少し辛そうだけど、それでもスバルを後押しした。するとギンガさんはあたしにも『ティアナも大変かもしれないけど、お兄さんを乗り越えるんだよね?』と聞いてきた。あたしはスバルに、喋ったの?と視線で問い質す。スバルは小さく頷いて、『ごめん』って念話で謝ってきた。
『あんたの口は本当に軽いのね』
『自慢じゃないけどティアのことになると、ね』
『本当に自慢じゃないわね。少しは反省してよね』
『ごめんなさい』
そんなやり取りをして、あたしはギンガさんに答える。
「はい。お兄ちゃんは、乗り越えられないなら、そこで局員としての道を閉ざすんだ、と言ってました。だからあたしは、兄を乗り越えるためにもここで止まるつもりはありません」
あたしは局を辞めるつもりはない。お兄ちゃんに何と言われても。たとえそれがお兄ちゃんの
未練
(
おもい
)
や
目的
(
ねがい
)
に逆らうことになってもだ。他人から見ればバカなことだと、兄の想いを裏切るのか、と言われるかもしれない。あたしだってお兄ちゃんに甘えたい。だけどそれはダメなんだ。
『おお! スバルもティアナもカッコいいっス!』
『茶化さないの。2人にとってそんな明るい話じゃないんだから』
ディエチにそう窘められるウェンディだけど、今はそのテンションに助けられている気もする。それから少し世間話をした後、あたしは自分の部屋に戻って眠った。
†††Sideティアナ⇒レヴィ†††
「ふっ・・・!」
病室の片隅で、ジャブを数発打つべし打つべし打つべし! 蹴りも数発打つべし打つべし打つベし! 1度深呼吸。うん、調子は悪くない。
「ディアマンテ・・・!」
本来だったらアイツがわたしの相手となっていた。“オムニシエンス”に向かっている途中に、シャルからそう聞いた。なのに、わたしの拳は掠りもしない。砲撃も通用しなかった。通常の状態じゃもう勝つことは出来ない。
「情けない・・・!」
コンビネーションを打ちながら、最後に振り返ると同時に正拳突き。
「ごふっ!?」
「「え?」」
いつの間にかわたしの病室、わたしの背後に来ていたエリオをノックアウト。スロー(に見えるだけ)でくず折れるエリオを見て、キャロと2人して抜けた声を出した。ちょっぴり沈黙。そしてすぐさまキャロの「きゃぁぁあああああああッ!?」って悲鳴。
「レヴィちゃん、エリオ君に何の恨みが・・・!?」
エリオを抱き起こしたキャロ。
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