暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep30レスプランデセルの円卓〜Decisive battlefield〜
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しているアレッタ三佐の声に、これが予定外の事態だというのが判る。そしてアレッタ三佐は少し黙って「勝負は一時預ける。が、追ってくるのであれば再戦だ」そう言い放って、再び甲冑を身に纏って塔の方に飛んでいった。
追ってくるのであれば再戦。どういうことかは判らないけど、このまま黙って見過ごすわけにもいかない。だから私は、アレッタ三佐を追い掛けるために空を翔ける。

†††Sideなのは⇒エリオ†††

――紫電一閃――

大きく跳躍して、“ストラーダ”の電撃の一閃でグラナードに直接斬りかかる。煙でお互い視界が潰されているけど、こっちはフォヴニスの光る眼という目印があるからよく判る。視界にハッキリとグラナードを捉える。ほぼ背後からの奇襲。

「そんな魔力を迸らせたお前に気付かないとでも思ったのか?」

あと少しで攻撃が届くというところで、背を向けながらグラナードは僕に向かってそう呆れた声を出した。フォヴニスの尾が僕を叩き落とそうと物凄い速さでしなる。

「ストラーダ!!」

≪Vorstoβ≫

今さら逃げることも出来ない。だったら突撃(フォーア・シュトゥース)だ。“ストラーダ”を突きの構えにして、グラナードへ一直線に突撃を仕掛ける。足元スレスレに尾が通過する。突風はすごいけど、今の僕には何の障害にもならない。
尾が戻ってくる前に、グラナードの元に辿り着いた。目の前には驚嘆の表情を浮かべて振り返っているグラナード。“ストラーダ”の矛先が突き刺さろうとしたその時・・・

――資格無き者への審判――

視界が翠色に染まる。次の瞬間には、僕は空を舞っていた。何をされたのかが解からない。全身の感覚が働いていない。視界の端に“ストラーダ”が舞っているのが見えた。いつの間にか手放していたみたいだ。

「エ・・く・・・」

そのまま地面に落下しようとしていた僕を助けたのは、フリードに乗ったキャロ。何かを叫んでいる? 口元を見て、「エリオ君」と僕の名前を叫んでいるのが判った。キャロが治癒魔法を使ってくれているのか徐々に感覚が戻ってきて、痛みが襲いかかってきた。閉じかけていた目をしっかりと開ける。すると頭上を流れる白銀の光を見た。

「・・・アレは・・・?」

いや、そんなことより僕はどうしてこんな状態になった?と思考を働かせる。楽になってきたことで上半身を起こして、グラナードとフォヴニスを探す。だけどどこにも居なかった。キャロに視線を向けると、キャロは首を横に振った。

「あの銀色の砲撃の後、すぐにあの塔の方に向かってったよ」

キャロの視線の先を僕は見る。そこには銀色の塔が数基と砲台がいくつか。シャルさん達の記憶の中で見たモノと似ている。

「キャロ、僕はどうして・・・?」

「・・・エリオ君がフォヴニス
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