暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep27-Bアドゥベルテンシアの回廊 〜First Battle Line 2〜
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なぁ、リインフォース。もし、無理やりにリインフォースを連れ出したらどうなるん・・・?』
――クラウ・ソラス――
――ナイトメア――
1度大きく距離を取って、2人同時に砲撃を放つ。威力は互角。もちろん2人とも威力は意図的に抑えてあるから。
『おそらく私は粛清されてしまうかと。ルシリオンは粛清権限なるものを授かっています。幹部にそれを防ぐ手立てはありません。どういうものかはカルド隊が1度見せています』
カルド隊が1度見せた。それを聞いて思い出すのは、シグナム達が撃墜されたあの戦いの最後。ルシル君がカルド隊を一瞬にして倒したアノ場面。アレがそうか・・・。予備動作も何もない一撃。確かにアレは防げへんな。
『威力や効果はルシリオンの判断によって変わりますが、本格的な裏切りと判断されれば確実に消滅させられてしまいます』
『厄介な力を持っとるんやな、ルシル君は・・・』
今この場で無理に連れ帰ったらそれでバッドエンド。ルシル君にリインフォースを消される。
――クラウ・ソラス――
――ナイトメア――
『ある――八神はやて二佐。1つお願いがあります』
リインフォースが、たぶん“主”と言いかけたのに、わざわざ八神はやて二佐と言い直した。少し胸が痛んだ。こんなときくらい、前みたいに呼んでほしかった。でも、それよりお願いというのが気になる。『何や?』先を促す。
『ルシリオンを救ってほしいのです。おそらくもうご存知かと思いますが、彼は操られているだけなのです。私はマスターの意思に賛同していますが、ルシリオンは・・・』
リインフォースは右サイドの前髪を留めとるヘアピンを、愛おしそうにそっと撫でる。そのヘアピンは光沢を放つ綺麗な赤。私やリインが使おうとるようなヘアピンに似とる。
(あれ? あれれ? ちょお待ち。リインフォース、もしかしてそれはルシル君から貰ったやつか? どういうことや? 2人はそういう仲なんか?)
私らが悩んで苦しんどる間にも2人は・・・。そう思ったら何かこう、ルシル君とリインフォースの「うふふ」、「あはは」といったデートな感じの光景が浮かんできた。
「そんなん許さんよぉぉぉーーーーーーッ!!」
そんなん今のルシル君にはありへんことやけど。うん、判ってるよ。
「っ!? だ、ダメなのですか・・・!?」
2人の関係(とんでもない妄想やけど)への反対の大声に、リインフォースがビクッと肩を跳ねさせた。判っとるよ、これは私のただの妄想やってことは! でも! でもな! 今のリインフォースの表情は怪し過ぎるんや!
私の知らんうちに、そんな乙女な表情するようになったんが、嬉しいような悲しいような悔しいような。何やこの気持ち、モヤモヤ感・・・。あっ、そうか、そうなんや。こ
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