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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep27-Bアドゥベルテンシアの回廊 〜First Battle Line 2〜
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部が片付いた後、どうしたらリインフォースは解放されるん?』
――ブリューナク――
適当に射撃魔法を撃ち込みながら、思念通話で語りかける。リインフォースは何かを探るように周囲を警戒してから答えてきてくれた。
『前者については、はい、です。私は、マスターの願いを、叶えさせてあげたいのです。ですからまだ私はテスタメントとして、こちら側に居ます。申し訳ありません』
シグナム達から聞いてたけど、やっぱりすぐには連れ出すことは出来ひんのやね。マスターの願い。ネベラ山での邂逅時、リインフォースは答えへんかったけど、『教えて、リインフォース』私が聞いたら答えてくれるやろか・・・?
『申し訳ありません。それにはお答え出来ません。私の意思と、そして・・・マスターのために』
――ブラッディダガー――
リインフォースの放った攻撃を回避。お返しとしてブリューナクを連射。もちろんリインフォースも軽やかに回避してく。
『リインフォースがマスターのためにそこまでする理由はなんなん? こんな風に私らと戦うことになって、それでもリインフォースは、次元世界に混乱を招いたマスターの力になりたいん?』
シグナムとヴィータには、“テスタメント”側から私らを守るって言うてたリインフォース。その思いが、やっぱり本当なんかここで確かめる。
『っ・・・私とて、本当なら戦いたくありません。ですが、烈火の将と紅の鉄騎に言った通り、私は戦いを止めることの出来る立場にはありません。ですから私は、こちら側からあなた方を守るために、こうして手を抜いているのです。カルド隊に対しても、マスターとルシリオンの迷惑になると判りながらも撃墜寸前まで追いやりました』
お互いに距離を開けての1度仕切り直し。リインフォースが辛そうに顔を渋らせた。アカン。思ってた以上にリインフォースは危ない橋を渡っとる。リインフォースが『ご理解を』って悲しそうに目を伏せて、少し間を置いて続けた。
『・・・後者についてですが、ルシリオン、彼が私の存在を握っています。ですから、どうすれば私が解放されるのかは、私自身にも判りかねます』
――ブラッディダガー――
リインフォースはブラッディダガーを私に向けて放ち始める。同じブラッディダガーでオート迎撃。撃ち落としていく。まだ言いたいことや聞きたいこともあるけど、ここはリインフォースに話の流れを明け渡す。
『やっぱりルシル君をどうにかせんと前には進めへんのやな』
リインフォースを迎え入れるには、ルシル君をどうにかすればええんやな。そやけど今、確かこの戦場にルシル君は居らへんかったはずや。視線を“レジスタンス”や“アギラス”の出てきた
山脈
(
えんたく
)
の、ポッカリ空いた空間に向ける。
『あそこの中に居るんやな・・・。
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