暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep27-Bアドゥベルテンシアの回廊 〜First Battle Line 2〜
[6/10]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
「キャロ!」
「うん! 我が乞うは疾風の翼。城砦の守り。撃砕の矛。槍騎士に、一騎当千の加護を」
これは僕の身勝手だ。だけど、それでも、僕はあなたを止めたい。そんな悲しくて寂しい想いのままでまた逝かせたくない。グラナード、僕はあなたの復讐を叶えさせずに、それでも満たしてあげたい。だから、あなたのもうひとつの目的である未練。僕が背負います。叶えさせます。復讐という
未練
(
ねがい
)
が消え去ってしまうような戦いの果てに、僕があなたを・・・。
「僕があなたを・・斃します!!」
≪Triple Boost Up≫
キャロのブーストの効果が僕と“ストラーダ”を強化する。僕は“ストラーダ”に「いくよ」と声を掛け、“ストラーダ”も≪Jawohl!≫といつも以上に強く答えてくれた。
「ハッ! さぁいくぜ!」
――穿たれし風雅なる双爪――
フォヴニスの両ハサミが開く。エルジアで見せた砲撃だ。その衝撃波で僕とキャロを昏倒させた大威力砲撃。先手必勝。シャルさんが言ったことを実践する。
――下手に後手に回るとジリ貧になるから、攻められるときは攻めなさい――
僕は“ストラーダ”のカートリッジを1発ロードする。
「ぅく・・・!(なんだこれ!? 今までで一番強烈な・・・・高ぶりが・・・!)」
「エリオ君!?」
「だ、大丈夫・・・大丈夫だよ、キャロ・・・」
何とか高ぶりを抑えて一度深呼吸。放たれた2発の砲撃を、高速移動のソニックムーブで回避して一気に距離を詰める。速さも尋常じゃないほどにパワーアップしている。キャロのブーストの効果だけじゃないのは確か。これがシャルさんの力・・・とんでもなくすごいモノだ。
(でもこれはこれで・・・いい感じだ!)
リンカーコアが暴れ出しているような少しの苦しみ、それ以上の高揚感。その高揚感に身を委ねて、僕は駆ける。見据えるのはフォヴニス。だけど狙うのはフォヴニスじゃなくて・・・
「
本体
(
オレ
)
を狙ってきたか・・・! だが、甘ぇぇぇッ!」
始めからグラナードのみ。光が漏れ始めた右のハサミが僕に向けられた。信じるんだ。シャルさんの言葉を。僕と“ストラーダ”を。キャロの力を。
「はぁぁぁぁぁぁぁッ!」
≪Speer Schneiden≫
再度砲撃が放たれる。それに向かって“ストラーダ”の斬撃を放つ。視界いっぱいに迫る翠色の光。その光を僕の“ストラーダ”は砲撃を真っ二つに斬り裂いた。グラナードの「斬り裂いただと!?」驚愕の声が耳に届く。これなら僕は勝てる。そう、グラナードがこのままで来るなら。着地してすぐさまもう1度ソニックムーブで最接近する。
「いいぜ、騎士エリオ!! フォーーヴニーーーースッッ!!」
――翠閃に穿たれる罪
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ