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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep27-Bアドゥベルテンシアの回廊 〜First Battle Line 2〜
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力フィールドAMF。これは普通の魔導師にはちとキツイ。だけど・・・

「こっちはお前たちのようなモノとも何度も戦ってるんだ・・・よっ!」

――光牙飛月刃(シャイン・フリーゲン)――

先制攻撃。真紅の魔力刃を8閃と放つ。狙いはエアインテーク。魔力と空気を供給する戦闘機にとって最重要部位。だけどまぁそいつらはそれなりの機動力で回避するわけで。

「なるほど。まぁ疾いのは判った」

回避運動と共にぶっ放してきた黒い砲撃8発。威力は大体AAA−あるかどうか。武装隊の一般的な隊長より上だ。でもこれでも出力を押さえている可能性も視野に入れておく。

(それでも私の敵じゃないけどね)

――光牙月閃刃(シャイン・モーントズィッヒェル)――

魔力を纏わせた“トロイメライ”で、砲撃を斬り裂いて霧散させていく。ヨツンヘイムの魔法陣からしてちょびっとでも神秘でもあるのかと期待したけど、なんてことは無い。単純、現代の魔力だった。当然、私の敵じゃない。

「3枚に下ろされたい奴から来なさい!」

“トロイメライ”の剣先をカプリコルニオに突きつける。

†††Sideシャルロッテ⇒エリオ†††

「よぉ、騎士エリオ。そんで、そのパートナーの竜召喚士キャロ」

僕とキャロの前に現れたグラナード。そしてパートナーのフォヴニス。グラナードはフォヴニスの頭の上で腕を組んだままこっちを見下ろし、僕たちに挨拶をしてきた。僕はそれに応えずに、ただ黙って“ストラーダ”の矛先をグラナードに向ける。

(大丈夫、大丈夫だ。シャルさんとの模擬戦のおかげで、フォヴニスの威圧感はもう感じない)

フォヴニスなんかよりシャルさんの方がずっと怖かった。だから何も怖くなんて無い。僕は、僕に与えられた役目を果たすだけ。

「良い目になったな。いいぜ、その目。戦いがいがある。オレの未練。お前なら叶えてくれると信じたのは間違いじゃなかった」

「未練? 管理局への復讐、ですか・・・?」

聞き返すとグラナードは、静かにフードを脱いで僕を見つめる。感情が読めない目だった。僕を見ているようで何か別のモノを見ている。

「管理局の上層部、そのまた一部の将校だけどな。まぁそれが1つだ。もう1つの目的、未練は・・・騎士エリオ、おまえがその槍でオレを斃すこと」

「「っ!?」」

今、グラナードは僕に斃されることが未練だって言った・・・? どういうことだ? 斃されることが未練? 普通は逆なんじゃ・・・?

「って思っている顔だな、騎士エリオ」

考えていることを読まれた。そんなに顔に出ていたのか、グラナードが心底面白いとでも言うように子供のような笑みを浮かべた。

「これはオレの目的にも繋がるが、オレは管理局のある将校の謀略によっ
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