暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep24その女、聖王教会にて・・・〜Interval 4〜
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頼んでくる。

「・・・その前に1つ言っておきたいの。私だって万能じゃない。出来ないことだってある。それを理解してほしいの」

セインの両肩を掴んで頭を上げさせる。そんでもって頭をポンポンと軽く叩いて、そっと優しくなでなでする。セインはポケーっとして私にされるがまま頭を撫でられ続けてる。

「シャルさん・・・それじゃあ・・・」

「私の力で人助けが出来るなら、それがどれだけ私の喜びか。でもさっき言った通り私は万能じゃない。出来ないこともある」

ヴィヴィオが歩み寄ってきて、今度はヴィヴィオの頭をそっと撫でる。するとヴィヴィオとセインの表情がパァって明るくなってく。

「「そ、それじゃ今すぐにでも!」」

「おっとと」

物凄い勢いでヴィヴィオとセインが詰め寄ってきたから少し後ずさる。うん、まぁ今すぐにでも診てあげたいんだけど、それにも少し問題があったりする。

「ごめん。今ははまだ無理。今の私は正式な契約での召喚じゃないことで力が弱まってる。だからもう少し待ってほしい。ある程度力が戻るときまで」

「そっか・・・。でも、その力が戻ればもしかしたら、ってことでいいんだよね?」

「もしかしたら、ね。過度な期待はさせたくないから、あくまでも“もしかしたら”って言っとく」

イクスヴェリアがもしかしたら起きるかもしれない。それだけでヴィヴィオとセインは嬉しいみたい。期待に応えてあげたい。この子たちの表情に翳りをつくりたくない。だから調整を終えたら、出来る限りのことはしてあげよう。
そして帰る前に1度、イクスヴェリアのお見舞いをすることになった。騎士カリムとオットーとディードとは執務室で別れて、セインの案内の元、イクスヴェリアの眠る一室に向かう。

「実はさ、ルシリオンがこの世界に来たって聞いた時、真っ先にイクスの治療をお願いしようって思ってたんだ。でも、あたし達のことを憶えてない上に敵対関係にあるって聞いてさ、結構落ち込んだんだぁ」

頭の後ろで腕を組んだままセインは話を切り出した。私となのはに挟まれたヴィヴィオの左手と手を繋ぎながら、黙ってセインの話を聞く。

「そして今度はシャルロッテ、あんたが来てくれた。しかもルシリオンと違って記憶もあるし、昔どおりにバカのまんまだったし」

「セイン・・・。そっかぁ・・・私ってばバカだったんだぁ・・・。へぇ〜、そっかそっかぁ・・・初めて知ったよぉ、私ってバカなんだぁ・・・・おいコラ」

かなり失礼なことをほざいたセインは「あははは!」なんて笑いだして私に振り向いた。ああもう可愛いなその笑顔は!
でも、いいよ。ちょっと遊んであげるよ、セイ〜ン。セインに向かって〜ダ〜〜ッシュ!

「ほいほ〜い♪」

「っく、ディープダイバー・・・!」

壁に
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