暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep24その女、聖王教会にて・・・〜Interval 4〜
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課”設立の真実を知ったあの場所だ。席に座ってオットーとディードがお茶を用意しているのを見ながら(にしても様になってるなぁ)情報整理を始める。

(ここに私が連れて来られた理由は、ヴィヴィオがイクスヴェリアという友達と会わせたいからということ)

イクスヴェリアは、古代ベルカのガレア王国とかいう国の王さまだった女の子。
ちょっと前に起こったマリアージュ事件とやらの時に、スバルに助けてもらったらしい。ベルカの王族関係でヴィヴィオとも親しくなった。大体こんなところだ。ヴィヴィオから聞いたイクスヴェリアに関することは。

「美味っ!」

ディードの淹れたミルクティーの美味さにビックリしながら、ヴィヴィオと騎士カリムから伝えられるイクスヴェリアについての話に耳を傾ける。
大体は先にヴィヴィオから聞いた内容だった。で、もちろんその先もあった。聞けば、どうやらイクスヴェリアは現代の医療技術でも治療不可な機能不全を陥っているらしい。そのことで自然に目覚めることは難しいということだ。

「・・・もしかしたら、シャルさんやルシルパパの使う魔術なら何とか出来るかもって思ったの」

ヴィヴィオが沈んだ表情でそう締めくくった。現代の医療技術で治せない程の機能不全を起こしてる少女イクスヴェリア。聞いただけだとそう難しいことは無いかもだけど、そう簡単に出来ます、なんて言えない。魔術だって万能なんかじゃない。無限の可能性を感じさせる魔術にだってもちろん限界はある。でも可能性はある。イクスヴェリアを治せる可能性は。

「――ということなのです、騎士シャルロッテ。1度、イクスを診てもらっても構いませんか?」

騎士カリムに頼まれるまでもない。私の力で誰かの助けになるなら考えるまでもなくやる。でももし私でもダメだったら、敵であるルシルの魔術に頼るしかない。女神の祝福コード・エイル。ルシルの医療系の上級魔術なら確実にいける。

(でもそれには、とんでもない問題が私たちの前に立ち塞がる)

ルシルを魔術が扱える状態でここに連れて来ないといけない、ということだ。早い話が生け捕って強制連行、そんでもって言うことを聞かす。その前にもまだ問題がある。ルシルは無茶な能力封じをしていることだ。
それに、その能力封じを解決させても、今度は“界律”からの制限があるかもしれない。やっぱり問題だらけだ。しかも問題の解決方法がどれも難度MAX。ルシルをボコにするのは残念ながら少し待った方がよさそうだ。

「あのさ、シャルロッテ、あたしからもお願いするよ」

セインが深く頭を下げてきた。彼女はイクスヴェリアの世話係をしているそうだ。私がその子を目覚めさせることが出来るかもしれないと判れば、さっきまでの私との距離もどうでもよくなったんだろう。だからこんなに必死に頭を下げて
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