暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep15引き裂かれた父娘の絆〜VS.Rusylion〜
[8/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
る決意と覚悟の眼光に口を噤まざるを得なくなった。

「決めてヴィヴィオ。わたし達でルシリオンを助けよう?」

「・・・判った。やろう、ムーンライト・・・!」

ヴィヴィオもここでルシリオンを倒す覚悟を決めた。レヴィに「もう立てるから」と言われ、彼女を降ろしたヴィヴィオはまず、布石となるバインドを成功させるために、どうルシリオンを誘導するかを考える。そして思いついたのが、彼女の母であるなのは直伝の拘束魔法。

(必ず成功させてみせるっ!)

ヴィヴィオはこちらに向かって歩いてくるルシリオンと対峙する。眉を顰めるルシリオンだったが、あくまで標的はレヴィと判断して、そのままヴィヴィオの脇を通り過ぎようとした。

「わたしが相手だよ、ルシルパパ・・・!」

「大人しく投降してくれれば、これ以上の攻撃を加えるつもりはないのだが」

「でもレヴィは倒すつもりなんでしょ?」

「彼女の戦闘能力は危険だからだ」

「なら投降なんてしない。ルシルパパに勝って、大手を振って帰る!」

ヴィヴィオの意思表示を聞いたルシリオンは「残念だ」と速度を上げて突撃して、蒼の魔力を纏わせた左拳を振るった。ここでルシリオンは選択を謝った。砲撃かまたは無視をすればよかったのだ。

――捕縛盾(バインディング・シールド)――

ヴィヴィオの展開したベルカ魔法陣のシールドに衝突するルシリオンの拳打。ピシッとひび割れる音がしたその時、シールドから幾本もの鎖が伸び、ルシリオンの身体を何重にも捕えた。ヴィヴィオはすぐさまルシリオンへと魔力を纏わせた拳打と蹴打を何発も叩きこむ。そして最後に「リボルバー・スパイク!!」という掛け声とともに打ち下ろしの回し蹴りを叩きこんだ。

「っぐぅ・・・っ!」

地面へと叩きつけられたルシリオンを中心にすみれ色の魔法陣が展開された。それは最初にルシリオンを捕えた高速捕縛魔法・マナクルで、さらに彼を何重にも拘束し地面に縫いつけた。ルシリオンを中心として5mと離れた場所にヴィヴィオと“モード・バスター”形態となっているレヴィが対角線上に立つ。

「いくよヴィヴィオ!!」

「うん、レヴィ!!」

3人の足元と頭上に巨大なすみれ色のベルカ魔法陣が展開される。レヴィとヴィヴィオの「はぁぁぁぁッ!!」上下の魔法陣の放射面から虹色とすみれ色の攻撃魔力が噴き上がり、拘束を解こうとしていたルシリオンを襲う。

「ぐぉぉぉ・・・!」

レヴィとヴィヴィオは高く跳躍し、頭上に展開されている上部ベルカ魔法陣へと着地。

「集まれ・・・!」

レヴィが上部魔法陣の中心に右手を付き、周囲の魔力を集束させていく。かなりの速さで大きくなっていくすみれ色の光球。息も絶え絶えに辛そうな表情で「ヴィヴィオ!」と合図を送り
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ