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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)

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バハラタへお二人を帰したら、イシスへ行って女王様にお願いをします!その後でポルトガへ戻り、船を手に入れてオーブ探しの旅に出ます!良いですね!?」
「あぁっと、その前にお嬢ちゃん『ダーマ神殿』に寄ってくれないか!?此処より北に行った所に、職業を司る『ダーマ神殿』があるんだが、俺は転職しようと思ってるんだ!」
「転職!?」
今まで黙って成り行きを見ていたハツキが急に反応した。

「あぁ…そこで俺は盗賊から戦士に転職しようと思う。俺は見ての通り、力があるから打って付けだと思うんだ!それに噂を流してもらっても、盗賊のままじゃ改心を疑われちまうからな…」
「じゃぁ…まずはバハラタ…次にダーマ神殿…そしてイシスにポルトガ…この順番で行きますからね!良いですねリュカさん!」
アルルは胸を張り、リュカに今後の予定を力強く指示する。

「………その前に一つ聞きたい事が…」
「な、何ですか…?」
リュカの真面目で怖い表情に、アルルは少し怯んでしまう。
「聞きたいのはカンダタにだ…」
「な、何だ!?」
やはりリュカが怖いらしく、声が裏返るカンダタ…

「そのグリーンオーブはどうやって手に入れた?誰かを殺して奪った物ではないのか?」
リュカは低く重い声でカンダタに問いかける。
「ち、違う!これはネクロゴンドの南西にある『テドン』って村で手に入れたんだ…そこはバラモス城から近い為、大分前に滅ぼされたんだ!シャンパニーの塔でアンタ等から逃げた俺は、船でバハラタまで来たんだ!その途中でテドンに立ち寄り、白骨死体が抱き締めていたオーブを戴いたんだ!」
「死体から盗んだのか…!?」
リュカが顔を顰めてカンダタを睨む。

「ま、待ってくれ!俺はこのオーブが凄いアイテムなのを知っていたんだ!足を洗った後で何か役に立つかもと思ったんだ!それにアンタ等だって何れはオーブを探す事になるんだ…その時に死体が抱えていたからって諦めるのか?1個でも揃わないと、ラーミアは復活しないんだぞ!?」
焦るカンダタは、自分の正当性を主張する。

「………分かった…悪かったよ…そんなにムキになるな…」
リュカは渋々だが納得し、洞窟を出口に向けて歩き出す。
「ふぅ…良かったわねカンダタさん。これで私達は仲間よ!これからよろしくね」
アルルはカンダタに向け、手を差し出した。
カンダタはその手を握り、
「アンタが勇者でリーダーだろ!?俺の事はカンダタでいい!『さん』なんてくすぐったいから付けないでくれ…」
そう言い、力強く握手を交わした。

そして子分達も散り散りに世界中へ旅立つ…
一人一人の力は小さい為、単独行動になれば悪事など出来ない連中…
しかし情報収集力は侮れない!
アルル達には、ある意味力強い味方が付いた事になる…




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