罪
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てはしゃぐ。
「バラモス討伐の勇者一行に、世間を騒がせた大盗賊が居たら、何かと拙いだろ!?」
「そんな事ありません!世界を救う為に立ち上がった勇者に感化され、改心して協力する元盗賊って思わせます!」
「どうやって!?」
「そりゃリュカさんと仲良しの王様や女王様の力を使って、世界中に噂を流してもらいます。」
「協力してくれると思っているのか?」
「はい、もちろん!少なくともイシスは………そうですねぇ…取り敢えず女王様に直接会って、お願いと同時にリュカさんを1週間程預けます。その間私達は、のんびりと休暇です」
「ぐっ………!!」
リュカが言葉に詰まっていると、嬉しそうにカンダタが喋り出す。
「アンタ等世界を救う旅に出てんのか!?だったら丁度良い!早速アンタ等の力になる事が出来るぜ!」
そう笑顔で言うと、カンダタは懐から綺麗な緑の宝玉を取り出した。
「これはなグリーンオーブって言って、価値の分からないヤツからしたら、ただの綺麗な宝玉だが、実はとんでもねーお宝なんだ!」
「何だ?そんなのを7個集めたら、ギャルのパンティーでも貰えるのか?」
1人はしゃぐカンダタを見て、リュカが不機嫌に言い放つ。
「ギャ、ギャルのパンティー…何だそれ?そうじゃねーんだ!確かに似た様な物を集めるんだが、数は6個!全てを集めて、『レイアムランドの祠』に奉ると、伝説の不死鳥『ラーミア』が復活するんだ!」
カンダタ1人が興奮する中、他は誰も感動していない…
「そんな鳥どうでもいいんだよ!それともナニか?その鳥を焼いて食えば、精力ビンビンか?だとしたら不要だ!僕は何時でも何処でも主砲発射OKだ!」
「まぁ聞けって!アンタ等バラモスが何処に居るか知ってるのか?」
カンダタの問いにアルルが俯く。
「それを探しながら旅をしてるんだ!空気読めバカ!」
珍しく苛ついているリュカが、カンダタにきつく当たる。
「じゃぁ教えてやるよ!バラモスは『ネクロゴンド』の奥地に居城を構えている!でも其処に辿り着くのは難しい!険しい山に囲まれているから船ではムリだし、城の周りを湖が囲ってあるから、徒歩でも不可能だ!」
「じゃ、じゃぁもしかして…」
アルルが瞳を輝かせカンダタを見る。
「そうだ、お嬢ちゃん!ラーミアが居れば、上空からバラモス城へと突入できる!」
「キャー!それ凄い!!ラーミアが居れば、バラモスを倒しに行けるのね!カンダタさん、それを私達にくれるんですか!?」
「あげるも何も、俺を仲間に入れてくれれば、このオーブは必然的にアンタ等の物だぜ!」
カンダタは巧みに自分を売り込んでいる。
アルルは気付いてはいるが、カンダタと一緒になってはしゃいで見せる。
「リュカさん!カンダタさんのお陰で、私達は明確な道標を手に入れました!まず
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