第一章
[2]次話
放課後の怪事
盛岡青瓷はこの時自分の目を疑った、彼は中学校の柔道部の部活を終えて一旦自分のクラスに戻ってそこで忘れものだった筆箱を鞄の中に入れてそれで家まで帰るつもりだった。
だがその目の前にだ、何と。
学校の校舎にペンギンがいたのだ、しかも廊下のど真ん中で堂々と寝そべっている、こんな事態は夢にも思わなかった。
それでこれは一体何だと思った、ここは日本で南極じゃないのにと思いその後でこのペンギンは動物園か水族館から脱走したのかと考えそれからペンギンは実は大きいのだとも考えた。とにかく色々と考えて。
そうして堂々と横になっていびきペンギンがかくかどうかわからないがそれでも今にもかきそうなのを見てだった、彼は暫く我が目を疑いつつ考えてだった。
それから考えても仕方がないと結論付けてそれで職員室に行って先生に事情を話してどうにかしてもらおうと思った。
だが職員室にはもう先生はいなかった、部活が終わる様な時間なので先生達ももう帰ったのかと思った。夕暮れの校舎の中は次第に暗くなってきて家に帰る時はもう夜になっているのではとも嫌だなと考えもした。
職員室の窓から駐車場を見ると車がまだあった、かなり減っているがまだあった。それを見てまだ残っている先生、車で通勤している先生が学校に残っているのではと考えて。
校舎の中を巡ってまだ残っている先生を探そうと決めた、それで職員室を出ようとしたがここでだった。
「どうしたのかな」
校長先生の声がした、それで声の方に振り向くと実際にそちらに校長先生がいた。でっぷりと太って大柄でしかも頭がつるつるのかなり目立つ人だ。
青瓷は校長先生ならと思ってすぐにペンギンのことを話した、すると校長先生は明るい笑顔になって彼に言った。
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