暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep7無限書庫〜Infinity Library〜
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、感情を見せることはなかった」
「たとえそうだとしても私は間違ってない」
クロノの説明を聞いてもシャルはあまり納得していない様子だ。俺としても納得いかないな。シグナムとヴィータとシャマル(僅かな邂逅だったが)は間違いなく感情がある。プログラムなどではなく、純粋な感情だった。ヴィータは特に顕著だ。
「クロノ。たとえプログラムだとしても人と関われば心が生まれるのは当然なんだ。それが人型であり長い年月であれば尚のこと」
俺としてもヴィータ達と直接戦い知った。まず間違いなく彼らは心を持っている。その上で主のためにと戦っている。
「主のため、心を持つ、か。それが魔術師としての意見なんだな? ルシル、それにシャル」
「ああ」「うん」
モニターが消え、静まり返る俺たち。沈黙を破ったのはリンディ艦長で、「その辺りに関しては捜査員の情報を待ちましょう」と告げた。クロノもそれに同意して、主が海鳴市周辺に居ることを確信し、主を先に確保できるかもしれない、と。これでこの場はお開きかと思いきや・・・。
「ユーノ、ルシル。君たち2人にやってもらいたいことがあるんだが、頼まれてくれないか?」
俺とユーノに頼み? 俺だけなら兎も角ユーノも一緒だと荒事ではなさそうだ。それ以前に俺はまだ
魔力炉
(
システム
)
の修復がまだだ。戦闘は、固有魔術の大半も宝庫や書庫、居館までが被害を受けているため不可能。今の状態で出来ることと言えば、軽い複製補助系術式くらいだ。
「クロノ。またルシルに滅茶苦茶なことをさせるつもりじゃないでしょうね?」
「え? そうなの? ダメだよ、クロノ。いくらルシルだってまた倒れちゃうよ」
「違う、そうじゃないから安心してくれ。2人には闇の書について調べ物をして欲しいだけだ。ユーノと僕の知人だけじゃ手が足りないだろうから、ルシルにも手伝ってもらおうと思ったんだ」
2人に言い寄られたクロノは後ずさりしながらもそう宥める。クロノは俺の状況を知っているからこそ、その役を任せたいんだろう。俺がいま戦闘に出たところで足手纏いになるのは確かだから。
「ふ〜ん、ルシルっていう戦力を、調べ物のためだけに放棄するなんて、何か隠してない?」
シャルが俺とクロノに疑いの目を向けてくる。ここで知られてはシャルがどんな行動をとるか判ったものじゃないため、誤魔化さなければ。
「シャル、それは俺への気遣いだよ。調べ物という名目での休暇みたいなものだ」
「そ、そうだ。ルシルにはずっと動いてもらっているからね。もう少し体を休ませようと思ったんだ」
「ふ〜ん・・・っそ」
苦しい言い訳だったが何とか切り抜けられたな。クロノと2人して安堵の息を吐く。そして今度こそお開きとなり、シャル達は帰って行き、フェイトとア
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