暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep7無限書庫〜Infinity Library〜
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「そうよね〜。彼ら守護騎士は、何と言うか今まで管理局が相対してきたのと違うわね」

「ええ。まるで自らの意志の下に動いているというか、今までそういう事はなかったはずです」

「へ? それって普通なことなんじゃないの? 守護騎士って主に仕えているんだし、その主の為に頑張ってるってなってもおかしくないんじゃないかい? まぁ、手段は許せないし認められないけどさ。誰かの為に矢面に立つって言うのにだけは、使い魔のあたしも共感できるんだけど」

アルフ、リンディ艦長、クロノが騎士たちのことについて唸る。

「それについてだが、闇の書は自由に制御できるものじゃないんだ」

「ああ、俺もある程度資料を見せてもらったが、闇の書は完成以前・以降すべてにおいて完全な破壊特化。資料を見る限り、破壊以外に闇の書が使われた、という記録は見つかっていない」

そう、俺もクロノに頼んで見せてもらった記録の中では、ほとんどが破壊の限りを尽くし、そうして最終的には自滅していくというのが結末の大半だ。散々暴走した揚句に周囲を巻き込んでの盛大な自滅。自然災害よりタチが悪い。

「それと、闇の書の守護者である守護騎士だけど、連中は人でも使い魔でもないんだ」

ユーノも続けて守護騎士の正体に関して説明に入る。それを聞いたフェイトとなのはは驚愕している。シャルはすでに気付いているようで、「やっぱりね」と唸る。

「ああ。彼らは、魔法技術で創られた擬似人格なんだ。ただ主の命令を受けて言う通りに行動する。それだけのプログラムに過ぎないはず、だったんだが・・・」

クロノはそう言うが、俺としては反対意見だ。かつて俺とシェフィで創り上げた完全自律稼働人型魔道兵器・“戦天使ヴァルキリー”も、当初はプログラムによって稼動していた子たちだったが、あの子たちはたとえ擬似人格であっても次第に心も持ち、それぞれの裁量で成長していった。

「それはおかしな話よね。私、シグナムと戦った時にハッキリと感じたもん。フェイトもなのはもそうでしょ。彼女たちはただのプログラムなんてものじゃなかった。明らかに確固とした意思があるのは間違いじゃない」

「そ、そうだよっ。シグナムって、目的は言ってくれないけどちゃんと話してくれたよっ」

「ヴィータちゃんも、怒りん坊だけどでも話は出来たよっ、ちゃんと・・・!」

シャル達に詰め寄られたクロノは「エイミィ」と後ずさりながら一言。エイミィもクロノの頼みを察し、“闇の書”と守護騎士の画像を映るモニターを表示。クロノは少し難しい顔をして、モニターで彼らの説明をし始めた。

「まず、これだけは念頭に置いておいてくれ。守護騎士たちは闇の書に保有するプログラムの1つが人の形をとったものだ。意思疎通のための会話くらいなら以前より見せているが
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