暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep7無限書庫〜Infinity Library〜
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内外両方を捜索する』と返す。そんなことが出来るのか?という返って来た疑問に、イシュリエルのことを説明する。

『そうか。なら頼む。外は僕ひとりだから少々苦労しているんだ。無理はしないように。これだけは守ってくれ』

「・・・許可も貰ったことだ。闇の書の主の捜索に入ろうか」

クロノとの通信を切り、よし、と気合いを入れる。が、頭の片隅にとある推測が引っ掛かって気持ち悪い。本当に“闇の書”の主が、この現場近くにまで来ているのか、という考え。最初の邂逅の時、“闇の書”を持っていたのは守護騎士の一員だった。
2度目の邂逅。つまり俺が襲われた時。その時も、最初に遭遇した時と同じ女、確か名はシャマルだったか。彼女が“闇の書”を持っていた。おそらく、今回も彼女が持っている可能性が大きい。それを念頭に置いて、イシュリエルを操作して“闇の書”の所有者を捜索する。

「第1エリア・第2エリア・第3エリア・・・クリア。第よ――見つけた!」

ステルス効果を高めてあるイシュリエル4thから送られてくる映像に、シャマルという騎士の姿が映りこんだ。

(あの細い腕と袖口。間違いない、なのはのリンカーコアを奪った奴だ)

脚力強化を行い、シャマルの居るところまでビルの屋上伝いに接近する。途中にも『クロノ、闇の書を所持している騎士を見つけた』と、座標と一緒に報告。クロノは『僕が急行する! ルシルはその場で待機だ、執務官クロノとして命令だぞ』と言ってくるが、シャマルは“闇の書”のページを開いているのが見えている。

『そんな猶予はないぞクロノ。闇の書を使って何かをするつもりだ』

クロノが息を呑むのが判った。俺より“闇の書”のことを知るクロノのことだ。何が起こるのか知らずとも良くないことが起こるのだけは判るんだろう。

『もう着いた』

念話を切る。最大限に気配を殺し、1つ手前のビルの貯水タンクの陰に隠れてシャマルを見る。さぁどうしようか。魔術と複製においての攻性は使えない。ならば、今扱える補助術式を。

「我が手に携えしは確かなる幻想」

“英知の書庫アルヴィト”にアクセス。複製術式の中で最も制限が緩いこの世界での魔法を使おう。発動するのはバインド系の捕縛術式。座標設定完了・・・いざ!と言う時、トンと足音が貯水タンクの上から聞こえた。確認する間もなくその場から離れる。貯水タンクを見上げると、さっきまで俺が居た場所にバインドが掛けられていた。

「悪いが邪魔をしないでもらおう」

「誰だ・・・!?」

貯水タンクの陰から出てきたのは、仮面で素顔を隠している男。鍛えられている肉体を見れば、格闘戦での分の悪さが嫌でも解かる。しかしバインドを構成している魔力光を見れば、この仮面の男が・・・。

「昨日、守護騎士との戦闘時、俺にバ
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