第三章
~ retrospect ~
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死した仲間を模したその口でそう言い、そして三人を嘲笑った。
そう…その妖魔には〈自我〉が存在していた。実験は完全に成功していたのである。
ただ一つの誤算は…怒りの矛先が自分達に向いていた事である。その〈自我〉が女のそれそのものだったからである…。
しかし、三人はそれでも大妖魔に戦いを挑み、そして…呆気なく殺されて行った…。
そしてその大妖魔は、今殺したばかりの魔術師の姿を模し、皇都へ悠々と向ったのであった。
かくして国のあちらこちらで殺戮が起こり、それが故に乱が勃発することとなる…。その騒動が火種となり、かの大戦へと発展する。
この大妖魔の出現により、各国は魔術実験を公に推し進める様になったからである。
たった一人の女の過ちと禁忌の研究が、この大陸…いや、この世界を滅ぼしかけた。
その恐怖が今…再び繰り返されようとしているのである…。
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