暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜西風の絶剣〜
太陽と西風 空の至宝と少女の愛
第65話 襲撃
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猟兵と戦っていた。


「リィン!」
「フィーか!」


 フィーが攻撃をしながらリィン君達の間に割り込んだ。


「助かった!ありがとう、フィー!」
「守るって約束したからね。エステルはそっちの方をお願い!」


 フィーはそういうとリィン君と一緒に大柄な猟兵と戦いを始めた。二人係でも余裕をもって戦っているためあの猟兵の方が強いのだろう。


「あんたの相手はあたしよ!」


 とはいえあたしが二人を心配できる余裕はないのでもう一人の猟兵にスタッフを構える。体は細いが顔まで隠しているので女性かは分からない、でも雰囲気から只者でないことは分かるわ。


「……」


 猟兵は狙撃銃を構えて発砲する、あたしはそれを先読みで回避して一気に接近してスタッフを横なぎに振るった。


 猟兵は姿勢を低くしてそれをかわしバックステップで距離を取る。そして小型の銃を片手に備えて発砲した。


 あたしはジクザグに動きながら距離を詰めてスタッフで突きを放つ。猟兵はそれをかわすがあたしは連続で突きを放ち追い詰めていく。


 そして猟兵を崖まで追い詰めて逃げ道を防ぐと渾身の突きを放った。だけど猟兵は大きく跳躍して突きを回避する。そして上空から狙撃銃でまた撃ってきた。


 あたしはそれをスタッフで防ごうとしたが何故か猟兵の狙撃はあたしではなく頭上に行われていた。


「なにを……」


 だが直に猟兵が何をしたかったのかが分かった。大きな音と共に崖の上から落石が降ってきたからだ。恐らく脆くなっていた岩を狙撃銃で撃って堕としてきたんだ。


「くっ……!」


 あたしは落石をスタッフで破壊するがその隙を突かれて組み付かれてしまった。そして鼻と口に何か布のようなものを当てられると意識が朦朧としてしまった。


「しまった……眠り薬……」


 あたしは抵抗しようとしたけど意識が薄れていってしまった……



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