太陽と西風 空の至宝と少女の愛
第65話 襲撃
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になったの。もう一つの提案として遊撃士が訓練を行う『ル=ロックル訓練所』に行く事も提案されたけど、あたしはロランス少尉の事を思い出して実戦で学びたかったのでこっちを選んだの。
そして今あたしはリベールを離れてアイゼンガルド連峰と呼ばれる過酷な環境で実戦経験をすることになったの。
まあ実戦と言っても西風の旅団の人たちに鍛えてもらっているだけなんだけどね。流石に戦場には出れないし……
でもそれでも今までしてきた訓練とは比べ物にならないくらい過酷だったわ。まず容赦がないの、気絶したら回復アーツをかけられて直ぐ起こされてまた戦闘を続行させるなんてザラで何度も地面や岩壁に叩きつけられたり骨が折れかけた事も何回もあった。
しかもそれだけじゃなくて重い装備を背負いながら山を登ったり武器の特徴を実戦形式で覚えさせられたりと休む暇もなかった。
最初自己紹介したときゼノさんは気の良い人だと思ったけど、いざ訓練が始まったら別人のようになったわ。
彼が使っていた爆弾は音や光を強めたモノで殺傷力は低いみたいだけど。それでもまともに喰らえば失明、もしくは鼓膜が破れるくらいには強力だった。
最初それを喰らいかけた時はフィーが助けてくれたんだけど、もしそれが無かったら間違いなく身体に異常を持つことになっていたと思う。
それを抗議したら『依頼やから加減は出来へん、それで戦えなくなったら嬢ちゃんが弱いせいやろう』と冷たく言われた。
最初はショックだったけど、あたしは今までヨシュアに甘えてきたんだなと実感して立ち直った。そして厳しい訓練にも必死でついていった。
その甲斐あって今ではゼノさんとも仲良くなれたわ。プライベートだと面白い人だし話も合うから直ぐに仲良くなれた。
レオさんやマリアナさんとも仲良くなれたし、あたしも順調に強くなっているわ。
「そういえばフィー、リィン君が言っている『鬼の力』ってなんなの?あの変身する奴の事?」
あたしはリィン君が最近使いだした鬼の力という言葉についてフィーに質問した。一応リィン君にはああいう変身する特殊な力があるって聞いたんだけど鬼の力ってそれのことかな?
「リィンは前まではあの変身する力を異能って呼んでいたんだけど、ジンから『鬼』について話しを聞いてからそう呼ぶようになったの」
「鬼……?」
「ん、なんでも東方に伝わる伝説の魔獣みたいだよ。人間を圧倒する屈強な体に高い知能、そして白い髪に赤い目をしていたって伝承が残っているみたい。前にリベールを去る前にリィンがジンにあの力を見せたの。そしたらジンが『まるで伝承に残る鬼のような見た目だな……』と呟いてリィンが鬼について話しを聞いたの」
「なるほ
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