第百三十四話 熊本城攻略その五
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「しかもだ」
「後で手入れも必要です」
「そうした問題があるが」
それでもというのだ。
「使える」
「そして使えるのなら」
「何でもな」
「そうして勝つことですね」
「だからだ」
「今も鉄砲や大砲を使いますね」
謙二は実際に鉄砲を持つ兵達や大砲が動くのを見ていた、戦は雨の中でもしっかりと動いていることがわかる。
「これより」
「雨だがな、ではな」
「はい、城の門や櫓を攻め」
「そして壊してな」
「中に入りましょう」
「ではな」
英雄はここで鉄砲や大砲それに術を城内の突然の騒ぎに慌てる門や櫓に攻撃を命じた。するとその攻撃でだった。
正門や他の外堀の門や櫓が壊れ隙が出来た、その隙を見て英雄は次の命を下した。
「では次はだ」
「城の中にたいね」
「攻め入る」
こう香織に答えた。
「これよりな」
「そうするたいね」
「熊本城の石垣は登れずその上からも攻撃が来るが」
石垣の配置がそうなっているのだ、この城は石垣の間に伏兵がいられる様にしてそこから高所より攻められる様になっているのだ。
「そこは舞空の術の兵達にな」
「攻めさせますね」
「そうする、ではな」
「城の中に入り」
「本丸を目指す」
まさにそこをというのだ。
「いいな」
「それでは」
「石垣が登れないならだ」
忍者返しのそれによってだ。
「登らなければいい」
「あえてですね」
「無理なところはな」
「無理に向かわないことですね」
「その必要がないなら」
その時はというのだ。
「やっていく」
「それでは」
「そしてだ」
英雄は謙二にさらに話した。
「敵将も降す、兵達もな」
「そうすればですね」
「九州の戦は趨勢がつく」
「それでは」
「本丸まで攻め落とす」
こう言ってだった、英雄は城の中に入り。
城内での戦に入った、城に入った後は雨の中で鉄砲や大砲はそうそう使えなくなっていたのでそれでだった。
数で押し門は強引に突っ込み丸太を数人の兵で抱いて突っ込み何度も押して突き破った、櫓や門の上の窓からの攻撃には英雄達が直接彼等の強力な術を使って応戦し潰しもしていった。
そうして門を突き破っていき。
本丸に達したところで英雄は言った。
「ここまでだ」
「強引にきたね」
「そうだ、もう数でだ」
「敵を倒し」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「ここまで来たな、出した損害も大きい」
「随分死傷した将兵も出たわ」
「そうなったが」
それでもというのだ。
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