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デート・ア・ライブ~Hakenkreuz~
第五十五話「発見」
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そしてそのまま突然の事に驚いて固まる彼女の唇に顔を近付け、

その唇を奪おうとした時に控室の扉が開き三人の女子が入って来る。

「失礼しまっす!お姉様!」
「緊急事態です!お姉様!」
「てぇへんです!お姉様!」

と、身長通りの順番に言ってくる。彼女たちは本来なら士織(士道)と共にバンド演奏を行う筈だった少女たちだ。本来なら手厚く出迎えたのだろうが時期が悪かった。

「「「あっ……」」」

三人の女性、亜衣、麻衣、美衣は完全に自分たちが入ってはいけないタイミングで入った事を悟った。

美九の一番のお気に入りで全ての美九のファン(洗脳された者たち)の中でも一目置かれている美亜とその彼女に抱き着きキスしようとしていた美九。もし、自分たちが入らなければそのままキスが行われもしかしたらそのままR18な展開になっていたかもしれない。それを自分たちが潰したのである。

「「「あわわわわわっ!!!」」」
「……ん?どうした何かあったのか?」
「「「い、いえ!失礼しましたっ!」」」
「構わないから報告してくれ」
「「「で、でも……」」」

彼女に促されるも今にも出て行きそうな三人の視線の先には美九がいた。美九は三人の方を見ておりその眼には「今すぐ出て行ってもらえますか?」と訴えていた。更には黒いオーラをまき散らし笑みを浮かべつつも青筋を立てて入れば誰もが逃げたくなるだろう。

三人はどうしようと悩んだ末にさっさと話して出ていく事に決めた。尚、この時に要した時間は一秒にも満たない速度であった。だらだらと話す時間さえあればすぐにでも控室から出て行っている。

「じ、実は五河くんが見つかったんですよ!」
「…なんですって?」

瞬間、三人を睨んでいた美九はその怒気をひっこめた。息苦しさが消えた三人はほっと息をつく。

「ふふふ、意外と粘りましたねぇ。でも、無駄だったようですねぇ。……それで?見つけたのは誰ですか?女の子だったら特別に可愛がってあげます。男だったら……金平糖一粒でも上げましょうか」
「あ、あの。実は……」
「発見した人が多すぎるというか……」
「マジ引くわー」
「?どういうことですか?士織さんは何処にいるんですか?」
「ええとその……この近くに」
「というより天宮スクエアの真ん前に」
「どうしましょうか?」
「……え?」
「……へぇ」

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