暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep5激突の空〜Air combat〜
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ら結構離れているため、腕の方は動き回ればおそらく捕まらないはず。バインドの方も、この距離からして警戒する必要はないだろうと判断した。

「その侮りがこの結果か・・・」

長距離バインドからして、俺を足蹴にした奴だろう。

「あー痛いな・・・」

咄嗟に魔法のシールドで防いだからこそ、この程度で済んだ。あの防御力の高いなのはすら撃墜できる一撃だ。直撃だけは避けなければ。
未だ砂塵が晴れきっていない中で、こちらに向かって来るヴィータとシグナムとザフィーラを視界に入れる。再度空へと上がろうとしたが、両足から何かに縛られたような感触が伝わってくる。視線を向けると、両足首を縛っているのは青いリングバインド。

(なにっ!? この視界の悪い中で正確なバインドだと!?)

油断以外の何ものでもない単純な警戒ミス。

(相手は相当なミッド式の使い・・・手? いや待て、どういうことだ? 守護騎士はベルカ式の使い手だろう?)

「何をぼさっとしているんだ、セインテスト!」

≪Sturmwinde≫

シグナムの振るった“レヴァンティン”から炎の衝撃波が撃ち出された。リングバインドの破壊にはもう少し掛かるため回避は出来ない。

「チッ、知らしめよ汝の力(コード・ゼルエル)!」

“第四聖典”に魔力を付加し、魔力と身体を強化。振り下ろされるシグナムの一撃を、“第四聖典”を薙ぐことで迎撃。彼女を弾き飛ばす。

「おおおおおッ!」

「そぉらああぁぁッ!!」

それにも関わらず左右から突撃してくるザフィーラとヴィータ。シャルからザフィーラの拳打の威力は聴いているし、ヴィータの破壊力も今経験したばかりだ。無茶な接近の試み。それからして俺が接近戦が苦手だとバレてしまっているようだ。

「くそ・・・!」

接近戦は俺が苦手とする距離。確かに槍の腕前だけは物心つく前から鍛錬を積んでいるので自信はあるが、今の身体では頭の中と実際の動きに誤差が出まくってしまう。だからこそ中距離と遠距離を選択しなければならない。

「だが甘いっ!」

――吹き荒べ汝の轟嵐(コード・ラシエル)――

蒼い竜巻を俺とヴィータ達の間に発動させる。それと同時にリングバインドが粉砕される。

「またこれかよっ!?」

「むうぅぅ!」

「吹き飛べ・・・っ!」

この術式ラシエルは攻性ではなく防性と補助に相当するものだ。ラシエルは竜巻の障壁であり、その魔力の籠められた風圧で敵の突進や攻撃を遮断する。それでもなお無理やり突破しようとすれば、竜巻と共にはるか遠くにまで運ばれていく。
案の定2人はどこかへ飛ばされていった。どこへと行くかは俺にも判らない、知るのは風の流れのみ。ヴィータとザフィーラを退場させたことで、残るはシグナム
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