暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep5激突の空〜Air combat〜
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た射撃魔法、シュワルベフリーゲンで攻撃を仕掛けてはいるが、固定砲台と化しているセインテストを護る4枚の魔力盾によって完璧に防がれ、そして奴の周囲に展開されている魔力球より放たれ続ける砲撃で、ヴィータとザフィーラは近付けない。

『ザフィーラ! ヴィータ!』

『問題ない』

『どうすんだよシグナム! 近付けねぇし、あたしの射撃魔法じゃ通用しねぇぞ!』

ヴィータとザフィーラと合流し、空に君臨するセインテストを見上げつつ回避行動を行い続ける。魔力量の凄まじさを表す連射速度と、その維持時間。砲撃もシールドも途切れる様子が無い。完全にセインテストに戦闘の流れを支配されたと歯噛みする。魔力の充填から発射までの速度を切り詰めた砲撃連射による弾幕。我々の接近を阻んでくる。

『シュツルムファルケンでなら届きそうだが・・・』

私の魔法の中で遠距離であり最速であり最大火力である一撃。セインテストの高機動力の前に当てられる自信はさほどないが、あの弾幕を貫通できる一撃となると最早それしかあるまい。

『待て。お前の切り札を、管理局の目があるかも知れぬこの場で使うのは得策ではない』

『じゃあどうすんだよ』

『我が盾となり、中を突っ切る。我が耐え切れずに退く際、続けてヴィータが盾となれ。シグナムをセインテストの元まで連れて行く』

ザフィーラの案に、ヴィータは『ま、それっきゃねぇか』嘆息しながらも賛同。ならば守護騎士の将である私が却下するなどありえん。

『すまん、頼めるか?』

『ああ』『任せろって』

そういうことならば、消費しきったカートリッジを装填、さらに鞘を左手に携えて準備を終える。そしてザフィーラの『行くぞ!』という合図で、ザフィーラ、ヴィータ、私と連なってセインテストの元へと突撃する。

――パンツァーヴィアベル――

ザフィーラが前方に渦巻くシールドを展開。セインテストの砲撃が我らに向けて射線変更し、1発目がシールドに着弾する。

「ぐぅぅ・・・!」

「「ザフィーラ!」」

「問題ない! このまま行くぞ!」

断続的に放たれる砲撃だが、充填速度が短いためかシールドで防げている。もちろん、ザフィーラの防御力の高さがあってこその結果だろう。

「驚いたな。なら、これでどうだ?」

――噛み砕け汝の凍牙(コード・マトリエル)――

砲撃が途切れたかと思えば、今度は氷の龍が我々を飲み込もうと突撃して来ていた。完全に飲み込まれてしまう巨大さ。私は「散開!」と指示を出し、一斉にその場から離れる。氷の龍はそのまま地面に激突し、周囲を凍結させた。

「くそが! やっぱ近付けねぇ!」

「離れれば砲撃の弾幕、近付けば龍の一呑み。よもやここまで厄介とは・・・!」

「どうする、
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