奪われた■■■■■■
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らしい着物姿の女の人が、わたしの体をお姫様抱っこで抱き上げる。
わたしをまんまと捕らえた彼女は、煙管の煙をふっーと優しく私に吐いた。お香のようないい香りが、意識を奪っていく。
……どこで間違えてしまったんだろう。
クルルクは……こんなふうに捕まるわたしを見たら、がっかりするかな。
シルヴァディも、ツンデツンデも……ポケモンの技一つで自分のこと忘れちゃうような人間なんて嫌いになったかもしれない。
サフィールだって、自分で捕まえるって言ってたのにこんな形になったら裏切ったことになるよね。
キュービさんがサフィールの願いをもし聞かなかったら……殺されちゃうのかな。
怖くて叫んで泣きたいのに、そうする力さえもわたしには残ってなくて。嫌な想像だけがぐるぐると頭を回る。
次に目を覚ましたときはどうなっているのかもわからないまま、あるいは目を覚ませるかどうかもわからないまま。奈落の底みたいな深い眠りに落とされた。
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