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戦闘携帯のラストリゾート
奪われた■■■■■■
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…!

「……メガシンカにZワザ。小さい体で頑張りますなあ。うちの負けや……」
「さあ、早くその子を返して!」
「とはいかへんねんなこれが。もう一度おいで、ウツロイド」
「なっ!?」

 再びウツロイドが出てきて、特性の『うつろなひかり』がスターミーを混乱させる。どうして……

【『バレットパンチ』を受けた時点でぎりぎり体力が残っていたのに倒されたフリをして戻したんです。あと体力がほんのわずか。一撃決めれれば勝ちです!】

 スターミーは混乱状態だ。もし自分で自分を攻撃したり、外したら負けるかもしれない。
 考えろ、怪盗として道を切り開く方法を。
 偶然に頼らず確実にトドメを指せる技は……


「『スピードスター』ッ!」


 無数の星のエネルギーが、自動的にウツロイドへと飛んでいく。タイプ一致でもないし、岩タイプのウツロイドにはほとんどダメージはないだろう。
 でもスズは残り体力はあとわずかって言ってた。
 ルカリオの『バレットパンチ』だって、綺麗に決まっていたはずだ。だったら、発動できれば確実に当たる技で十分。
 わたしには、頼れる仲間達がいるから。それを信じる。 

「……御見事。まさか負けてまうなんてねえ」

 今度こそウツロイドが力を失って、ゴミだらけの地面に倒れる。すると赤い粒子となってカードに戻っていった。

「……シルヴァディを返して!!」

 やっと思い出せた。にやにやしたままのルビアがボールを投げて渡すのをキャッチする。シルヴァディはとても不機嫌そうだった。
 
「わたしを守るために噛み付いてくれたんだよね。ありがとう……」

 他にもいいたいことはたくさんあるけど、まずはここから逃げてルビアに捕まらないことが先決だ。
 ゴミだらけの映像が消えて、元の大きな畳のお座敷に戻る。これで部屋のロックも解除されたはずだ。
 バトルに頭や体力を使ってかなり疲れたけど、もう勝負は終わったしあとはここを出ていくだけ…………………………
 
【……ラディ?】
「体が……動かせない……」

 体が鋼になってしまったみたいに重い。歩いて出ていくどころか、立っていることさえできずへたり込んでしまう。呼吸で息を整えようとしても短く息を吸って吐くことしかできない。
 ルビアはそんなわたしを見て、自分の顔を隠すように煙管から煙を吐く。
 いったい、何が……

「ふふ、ギリギリ間に合ったみたいで助かったわ。うちらシャトレーヌもなんだかんだ客商売やさかい。上手に負ける技術も大切なんよ? 試合に負けて勝負に勝つ、ってことやねえ」
【まさか……バトル中も毒をラディに浴びせていたんですか。しかし人体に影響を及ぼすような毒物はなかったはず】
「毒とはちょっと違うけどね。ウツロイドのGX
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