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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第62話 命を奪う水と命を癒す水、救うための鍵はグルメ細胞!?
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を浮かべていた。


「……ふん、あやつも物好きじゃの」


 節乃は取り合えずその件については納得したようでグルメショーウインドーをジッと観察する。


「……なるほどのう、ここまで枯渇が進んでおったか。概ね予想通りじゃったが派手に暴れたものじゃのう」
「えっ!?お婆ちゃんはセンチュリースープが無い可能性を知っていたのか!?」
「すまんのう、イッセー。イチちゃんから止められておったんじゃよ、センチュリースープの事を知ったイッセーがアイスヘルに向かうだろうから修行の為にあまり情報は与えないでくれとな」
「親父の奴、知ってやがったのか……何が決まったら連絡するだ、もう始まっていたんじゃねえか。まあそれについては別にいい。そんな事よりもお婆ちゃん、さっき言った諦めるなっていうのはどういう事なんだ!?小猫ちゃん達を助けられるのか!?」


 今回の旅に一龍が絡んでいたことにイッセーは複雑な表情を浮かべる。恐らくこの旅も修行の一環だったのだろう。


 だが別にイッセーの中に怒りはなかった。こんなことはいつものことだし寧ろ美食屋として活動してきて失敗した数の方が多い。仮にセンチュリースープが無かったとしてもしょうがないと言って次に進んでいただろう。


 それに今はセンチュリースープよりも大事な事があるからイッセーはそちらを優先した。


「落ち着けイッセー、お前さんも酷い怪我をしとるじゃないか」
「俺の事は別にいいんだ!早くしないと小猫ちゃん達が!?」
「分かっとる。これを持ってきて正解じゃったな」


 節乃は懐から小瓶を取り出すと中に入っていた液体を一番近くにいた祐斗に飲ませる。すると祐斗の腕に浮かんでいた痣が消えて苦しそうな表情が和らいだ。


「痣が……消えた!?」


 イッセーはその光景を見て驚いていた。腕の痣がなくなったという事は豪水の効果が消えたということだからだ。


「……よし、これで一先ずは大丈夫じゃな」


 祐斗から朱乃、そして最後に小猫に癒水を飲ませた。全員の腕の痣は消えて無くなった。


「良かった、皆助かったんだな」
「いや、安心するのはまだ早いじょ」


 イッセーはこれで小猫達が助かったと思ったが節乃は首を横に振るう。


「どういう事なんだ?」
「小猫達に飲ませたのは『療水』という万能の水でな、グルメ細胞を活性化させてその再生力を極限まで高める効果があるんじゃ。つまりグルメ細胞が無ければ意味がない」
「じゃあ何故ソレを小猫ちゃん達に飲ませたんだ?」
「療水は豪水の効果を打ち消すことが出来るのじゃよ。過去に起きた戦争で豪水を兵士に飲ませて特攻させる国があった、その者達を救うためにアカシア様とフローゼ様が使ったのがこの療水じ
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