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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第62話 命を奪う水と命を癒す水、救うための鍵はグルメ細胞!?
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しのぅ」
節乃はここに来る際にアルファロとは違う殺気が二つあったがそれが今は消えていることに気が付いていた。恐らく戦いは終わっているのだろう。
「もう少ししたらあたしゃのリムジンクラゲと助手が来るはずじゃから中に入って休んでいなさい」
「分かりました。節乃さん、どうか師匠たちをお願いします」
「うむ」
節乃はそう言うとその小柄な体格からは想像もつかないスピードでその場を飛び立った。そしてイッセー達がいる氷山にあった亀裂に上空から入った。
「神様でも魔王でも何でもいい!皆を助けてくれ……」
そこには倒れる祐斗達と泣き叫ぶイッセー、そして目当ての人物……でなくその弟子がいた事に節乃はため息をついた。
「与作の奴め、あたしゃの依頼をほっぽって弟子に任せたんじゃな……」
この時点で節乃はかなり怒っていたが遠目で見えた小猫達の腕の痣をどうにかするために思考を切り替える。
「諦めるのはまだ早いじょ、イッセー」
「節乃お婆ちゃん!?」
まさかの人物の登場にイッセーは驚きを隠せなかった。今回のセンチュリースープの情報をくれた節乃がいきなり現れれば無理もない。
「どうしてお婆ちゃんがここにいるんだ?」
「あたしゃが依頼した再生屋がいつまでたっても出発しとらんと聞いて態々イッセー達を迎えに来たんじゃが……」
「依頼?」
節乃の言葉にイッセーは彼女が何者かにこの島の調査を依頼したことを知った。だがその人物はどうやらここには来ていないらしくそれを確かめる為に態々自分でアイスヘルまで来たようだ。
節乃の登場にイッセーはある種の希望を感じたが鉄平は何故か顔を真っ青にしていた。
「い、いやぁ……お久しぶりですね、セツ婆」
「挨拶はええ。何でお主がここにいるんじゃ?あたしゃ与作本人に依頼したんじゃがのう?」
「……」
「答えんかい!」
(う、うわぁ……節乃お婆ちゃんガチ切れしているじゃないか。こんなお婆ちゃん初めて見たぞ……)
普段は温厚な節乃がかなり怒っているのを見てイッセーは体を震わせる。心なしかこの辺りが文字通り震えているようにも感じた。
「い、いやあの……うちの師匠は今大事な食材の再生で忙しいらしく手が離せないみたいで……」
「大事な食材?あたしゃの依頼を弟子任せにするほど優先する食材とはなんじゃ?ん?」
静かながらもまるで巨人を思わせるような節乃の迫力に鉄平は隠せないと観念した。
「美食神アカシアにまつわる食材です、俺はそこまでしか知りません……」
美食神アカシア……この世界では伝説として名が残されている人物……そのアカシアの名を言われたことに節乃ですら驚きの表情
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