暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第62話 命を奪う水と命を癒す水、救うための鍵はグルメ細胞!?
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も鈍っていないじゃないですか」


 勝てないと即座に判断したアルファロはスープを入手するとその場を後にする。


「……節乃さん」
「リアスちゃん、良い判断をしたのう。あの数秒が無かったらあたしゃも間に合わなかったじょ」
「……」


 節乃が現れたことによって自分たちが助かったと知ったリアスは安堵からか気を失ってしまった。


「リアスちゃん!?……ほっ、どうやら気絶しただけみたいね」
「うむ、どうやら安心して気を失ったようじゃな」
「節乃さん、ありがとうございました!」
「でもどうしてあなたがここに?」


 ティナがリアスに駆け寄り様子を見るが気を失っただけで体に異常はなさそうだ。アーシアはシンの腕を癒している間にイリナがお礼を言ってゼノヴィアは何故節乃がアイスヘルにいるのか尋ねる。


「ちょいと野暮用があってのう、ついでにお前さんらを迎えに来たんじゃよ」
「そうだったんですか……でもお陰様で助かりました」


 節乃がこなければ全員アルファロに殺されていただろう。気を失ったリアスに代わってルフェイが節乃にお礼を言う。


「でも節乃さん、どうして態々スープを奴らに渡したんですか?貴方ならあの男にも勝てたはずです」
「そうよ、態々渡す必要はなかったんじゃないの?」


 節乃なら確かにアルファロからスープを奪えただろう。そう思ったゼノヴィアとイリナは節乃にそう質問した。


「完全な部外者であるあたしゃがスープを手に入れてもイッセーは絶対に飲まないじゃろうな。自分の力で手に入れられなかった食材をお主らは美味しく飲めるのかい?」
「それは……いえ、きっと美味しくないでしょう。自分の力で手に入れてこそ初めて味わえるものがあると思います」
「何より助けてもらっておいて図々しいことを言ってしまったわ……ごめんなさい……」
「良いんじゃよ。誰だって死を目前にして助かれば気も緩んでしまう、それ故にあたしゃの行動が納得できなかった気持ちも分かる。なぁに、若いうちは沢山過ちをおかしておきなさい。それはお主らの糧となるじゃろう」
「節乃さん……」


 気の緩みからか助けてもらっておいてあまりにも図々しいことを言ってしまったゼノヴィアとイリナ、だが若さゆえの特権だと笑って許してくれた節乃の大きさを感じて改めて尊敬の眼差しを向けていた。


「所でイッセーは何処なんじゃ?一緒ではないようじゃが……」
「あっ!そうだった!節乃さん、大変なんです!」


 イッセーや祐斗達がいないことを節乃がルフェイに確認すると彼女は慌てながら節乃にイッセー達の事を話した。


「なるほど、イッセー達は戦っておるのか。ならあたしゃが迎えに行ってこよう、どうやら戦いは終わったようじゃ
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