暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第62話 命を奪う水と命を癒す水、救うための鍵はグルメ細胞!?
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ープを得ても喜びはしないのは付き合いの短いゼノヴィアでも分かった。
「……くっ、情けない。ここまで来て諦めなければならないのか……」
「悔しいよ……私達はなんて無力なの……」
自身の弱さに涙まで流すゼノヴィアとイリナ、そんな二人をアーシアが抱きしめた。
「良いんですよ、情けなくても。イッセーさんはいつも私達に言っていました、みっともなくてもいい、情けなくてもいい、唯生き残る事だけを考えてくれって……」
「アーシア……」
「お二人の思いはイッセーさんは絶対に分かってくれます。だから今は耐えてください」
「……分かったわ」
アーシアの言葉にゼノヴィアとイリナも引き下がった。シンやティナ達もリアスの決断に意義は言わずにいた。
「……」
アルファロはどうするか考えていた。リアス達程度なら見逃しても何ら問題はないだろう、だが例え取るに足らない雑魚でも仮にも美食屋イッセーの仲間だ。自身が仕えるあのお方の計画に0.000001%でも影響が出る恐れがあるのならばやはり始末しておくべきかと思い皿を構えようとする。
だがこの数秒間がリアス達の命運を分ける事になった。
「……ッ!?」
アルファロは空から得体の知れない殺気を感じ取る、それと同時に空から何かがリアス達の前に落ちてきた。
「ふ〜、久しぶりに空を飛んでみたんじゃが良いもんじゃのう。しかし寒いね〜、アイスヘルか。息も白くなってしまうじょ」
「……これはこれは美食人間国宝の節乃さんではないですか」
「うっふっふ。久しいのぅアルファロ。あの暴食バカは今も元気か?」
「……あのお方をそのように呼べるのは貴方を含めても数人しかいませんよ」
突然の節乃の登場にリアス達は驚いて何も言えなくなってしまう。いや二人が放つ威圧感があまりにも重すぎて動けなくなってしまっているようだ。
「しかし白い息とは……随分と体が鈍られたようですね。やはりあの節乃も年には勝てないようですね」
「ふん、言うようになったのう」
「節乃さん、我々美食會の元に来ていただければボスもさぞやお喜びになられると思いますが……」
「生憎あたしゃが扱う食材はあのバカを求めておらん、あたしゃのお客は食材が決める。そもそも今回は別件で来ただけで美食會には用はない、分かったらスープを持って帰るがええ」
「……」
そう言って背を向ける節乃、アルファロは今の節乃なら勝てるかもしれないと思い密かに攻撃の準備をしていた。だがそれは思い上がりだったと直ぐに気が付くことになる。
「……しまいなさい」
節乃がそう呟いた瞬間、アルファロの持っていた皿が全て粉々に砕けていく。
「……フフ、なんだ。ちっと
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