第91話 烏桓族諜略 後編
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て障害となる者の排除だ」
私はそこで一度言葉を切りました。
「私は好戦的な上谷郡の烏桓族を束ねる大人、難楼を討伐し、他の好戦的な烏桓族を押さえ込み、代郡、漁陽郡,広陽郡,雁門郡の4郡の烏桓族には漢の逆賊、張純の首を取って欲しいと考えている。私は烏桓族だけでなく、多くの漢に住まう異民族が差別的な扱いを受けていることは承知している。だから、この私に時間を与えて欲しい。必ず・・・・・・、いや。少なくともお前達が理不尽な扱いを受けずに済むように心血を注いでみせる」
私は膝を着き、巣厳の手を取り、真剣な表情で彼の目を見て言いました。
「劉車騎将軍・・・・・・。あなた様のお気持ち確と分かりました。交易と張純の首の話は謹んでお引き受けいたします」
巣厳は真剣な表情で私の目を見て言いました。
「その言葉、嬉しいぞ。今後何かあれば、私を頼ればいい。幽州と冀州は離れているが、必ず力になってみせる。急ぎとあらば、郡大守である公孫賛を頼るといい。この私が話を通しておく」
その後、二ヶ月をかけて、代郡と同様に漁陽郡,広陽郡,雁門郡の烏桓族を諜略しました。
しかし、漁陽郡の烏桓族だけは色良い返事をしませんでした。
彼らは交易の話に興味を持っていましたが、私と通じるとなれば、遼西郡、北平郡の烏桓族の攻撃の矢面に晒されると思っているのでしょう。
その後も漁陽郡の烏桓族と交渉を重ね、最終的に彼らと不戦の密約を交わすことができました。
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