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NARUTO日向ネジ短篇
【螺旋の彼方へ】
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 サスケを見据える自来也。

「あぁ、俺の術なら。……だがここに来るまでに前もって、ナルトとあんた以外に俺達と関わった者達の記憶を消しておいたはずだが、ネジは……完全には忘れられなかったらしいな」

「あぁ……ヒナタ様は覚えていないようだったが、俺は微かな記憶を辿って旅芸人の少年……ボルトを追ってここまで来てしまった。もっと、強く術を掛けておいてくれ。──二度と、“旅芸人の二人”を思い出せないように」

(……ネジ、おじさん)


「おいおい何のことだってばよ! 記憶を消すって──」

「ボルト、お前と少しの間でも話す事が出来て良かったよ。……達者でな」

「オレも……、オレも、嬉しかったよネジ…さんと話せて。ありがとうだってばさ」

 ネジとボルトは互いに笑みを交わし、その直後、一部の記憶を消すサスケの術がナルトと自来也、ネジに及び、三人は糸の切れた人形のように仰向けやうつ伏せになって倒れた。

「──これでいい。俺達の元の時代に帰るぞ、ボルト」

「ちょっと、待ってくれってばさ……サスケのおっちゃん」

 ボルトは自分の首飾りを外し、仰向けに意識無く倒れているネジの手元にそっと、螺の形状の首飾りを添える。

「ボルト、お前……」

「ごめん……けど、許してほしいんだ。これしか……思い浮かばなくて」

 サスケはそれ以上何も言わず、ボルトは師匠のサスケと共に元の時代へと帰って行った。




「──さん、ネジ兄さん目を覚まして……!」

「……! ヒナタ、様……?」

 呼び声に目覚めると、従妹のヒナタが心配そうに顔を覗き込んできていた。

「お、ネジ起きたか? なぁ、オレ達なんだってこんな森の中で倒れてたんだ?? エロ仙人もここで何があったか全然覚えてねーって言うしよ……」

 ナルトと自来也は不思議そうに首を傾げている。

「ヒナタ様は、どうしてここに」

「ネジ兄さんの様子が気になったから、捜しに来たら……ナルトくんと自来也様と倒れていたのを見つけて───」

「そうでしたか、心配を掛けました。……俺なら、大丈夫です」

 ネジはぎこちない笑みをヒナタに向ける。

「よかったです……。あの、ネジ兄さん……片手に握ってる物って」

「え? ──あ」

 握りしめていた片手の平をそっと開いてみると、それは見覚えの無い、螺のような形状の首飾りだった。

「何だろう、それ……」

「さぁ……、俺にも分かりません。ですが、持っていようと思います。……何故だか、大切な物のように感じますから」








(───?何だよ、結局ネジのおじさん、死んじまったままじゃんか。オレってば……何期待してたんだろ)

 元の時代に帰
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