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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第7話:一角獣の導き
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も表立って響を貶める輩は形を潜めるようになった。
流石に周辺住民からの迫害はそこまで減る事はなかったものの、それでも響は周囲の迫害に負けない強い心を持つことが出来るようになったのだ。
だからだろうか。偶発的とは言えシンフォギアの装者、それも奏と同じガングニールの装者となり二課に助力することとなった響は奏によく懐いていた。
ファンとしての憧れもあるのだろう。だが恐らく何よりも、彼女が奏に強い信頼を向けるのはあのライブ会場で助けられたことが起因しているに違いない。
当の奏本人は、自らの力不足により負傷させてしまった上にノイズとの戦いに巻き込んでしまった事に対して負い目を感じているようではあるが。
そんな3人は、現在二課本部施設のシミュレーターでの訓練を終え、訓練施設に隣接したシャワー室で汗を流したところだった。
訓練の汗を流しさっぱりした3人は、更衣室で各々の衣服に着替えていく。
「ふぃ〜。どうだ、響? 少しはギアの扱いにも慣れたか?」
着替えの最中、奏が下着を身に着けながらここ最近の調子を響に訊ねる。
二課に配属当初の響の動きは、正直に言って酷いにも程があった。敵を殴ると言う動作にしたって素人感丸出しで見ていて危なっかしい。
故に、奏と翼は極力響を実践に出すことは控え、今は戦い方を叩き込むことに専念した。まだアームドギアさえ出せていない彼女には、危険と隣り合わせの実戦は早すぎる。
「あはは、正直まだ分からない事だらけです。アームドギアなんか、全然出せる気配もないし。でも、お2人について行けるように、私頑張ります!」
「よく言った立花。なら、次からはもっと厳しく鍛えてやろう。泣き言は聞かないからな」
「うえぇっ!?」
「あっはっはっ! 墓穴掘ったね、響。ま、安心しな。あたしも付き合うからさ」
笑いを交えながら談笑する三人の様子から容易に窺えるが、3人の仲は良好である。
響がガングニールの装者となった当初こそ、奏は諸々の責任感から彼女を巻き込むことに難色を示していたが、彼女自身の強い希望で仲間として迎え入れることが決まってからは一転して先輩として甲斐甲斐しく面倒を見ていた。
また翼は翼で、奏と同じガングニールを纏っているからか響をそれに相応しい戦士に育て上げようと気合を入れて接していた。
彼女の扱きは厳しく、響は口では何度も弱音を吐いていたが2人について行きたいと言う気持ちは本物なのか、何だかんだで翼に課せられたハードな訓練にも耐え続けている。
奏がそれとなく緩衝材となって、適度に訓練の手を緩めさせている事も理由の一つかもしれない。
とにかく、組んで間もないが3人はチームとして割と纏まりつつあった。
そんな3人が和気藹々としなが
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