暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep11合流〜The last Jewel seed〜
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みたいなものなんだ。味方だから、刺さないし噛まないからそんな引かなくても大丈夫だよ」
それを聞いた2人は未だに少し警戒している感じだ。まぁ、仕方ないか。いきなりそんなことを言われても困るよな。しかし、先程の説明には嘘はない。魔力で構成された使い魔、これは本当のことだ。
俺が保有する創世結界の1つ、“神々の宝庫ブレイザブリク”の上位術式である“英雄の居館ヴァルハラ”から呼び出した、数多くいる“異界英雄エインヘリヤル”の1体。
俺が複製した武装は“ブレイザブリク”に貯蔵され、術式は“アルヴィト”に登録される。“英雄の居館ヴァルハラ”とは、それらを複製した時点での使用者を、その2つの結界の中にある複製した物から読み取り、“エインヘリヤル”として生み出すものだ。ゆえに全員が俺の従者となる。だから使い魔と言っても間違いではない。とはいえ今の俺の状態では、中位以下の連中しか召喚できないが。
「そ、そうなんだ。ルシルにも使い魔がいたんだね。でも、何で今まで呼ばなかったの?」
「そうだよ! こんなことが出来るなら、早く呼んでほしかったもんだね!」
「いや、これには深い訳があるんだよ」
これを使えることに気付いたのは、ほんの2時間前だった。“ブレイザブリク”と“アルヴィト”の使用制限を再確認していた際に、“ヴァルハラ”の使用も可能になったと“界律”から連絡が来たんだ。
「なんだいそりゃ?」
「そんなことより! さっさと始めるぞ!」
最大召喚時間がたったの3分となってしまっているため、急いで“ジュエルシード”を強制発動させなければ。
「あ、うん! いつでもいいよ!」
「はぁ。・・・あたしもいつでも構わないよ」
フェイトは元気に返事をしたが、アルフは1度溜息を吐いてから準備万端の返事をした。
「それじゃあ、始める。ヴォルティエ」
「☆Д@ШΠ」
――雷業顕正――
顕現せしは天を裂き、海を割る絶大たる雷光。周囲1kmに雷撃が振り注ぐ。さすがは下位の魔族とはいえ雷撃系の魔蟲。下位の“エインヘリヤル”だが、なかなかの威力だ。
「ありがとう、もういいぞ」
ヴォルティエの召喚を解き、次の段階へと進むために俺も準備に入る。強大な雷撃によって次々と目覚める“ジュエルシード”。吹き荒れる複数の竜巻。フェイトとアルフがあまりの光景に絶句しているがすぐさま立ち直り、“ジュエルシード”の封印へと移る。
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