第56話
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カレイジャスの乗組員達と共に爆死したそうよ。”」
「な――――――」
「何ですって!?」
「「…………………」」
「という事は”オリヴァルト殿下達が亡くなる事が本来の歴史の流れ”だと仰るのですか…………!?」
「しかも父上やトヴァル殿まで…………」
「そのカレイジャスを爆破したっていう”ある人物”は一体誰なの?」
更なる驚愕の事実を知った事で周りの者達が血相を変えている中ミュラー少佐は絶句し、サラは厳しい表情で声を上げ、オリヴァルト皇子は呆け、アルゼイド子爵は目を伏せてそれぞれ黙り込み、ユーシスは厳しい表情をし、ラウラは辛そうな表情を浮かべ、フィーは真剣な表情で訊ねた。
「起爆スイッチを押したのは”黒のアルベリヒ”だけど、カレイジャスに爆薬を仕掛けたのは”銅のゲオルグ”よ。」
「…………………っ!オリヴァルト殿下達の件にまで”あの人”が関わっていたなんて…………!」
「そ、それに…………本来の歴史ではジョルジュ君がカレイジャスに爆薬を仕掛けていたなんて…………」
「どうやら次にジョルジュ――――――いや、ゲオルグもそうだがアルベリヒに会った時は本来の歴史で起こった事で犠牲となった”私”や殿下達の無念を晴らしてあげる為にも徹底的に叩き潰す必要がありそうだね…………!」
レンの説明を聞いたアリサは息を呑んだ後トワ同様悲痛そうな表情を浮かべ、アンゼリカは怒りの表情で自身の両腕の拳を打ち付けて闘志を燃やした。
「そしてオリヴァルト皇子達の死、白兎の死と連続で起こった悲劇によってついに”鬼の力”を暴走させてしまったリィン・シュバルツァーはこっちの世界での出来事同様、ヴァリマールで”剣”と化した”白兎”を掴んだ後”黒き聖獣”を殴り殺しにしたて”巨イナル黄昏”を発動させた後、皇太子同様”呪い”に侵された身になると”黒の騎神”を顕現させた鉄血宰相によって連れ去られた。――――――これが本来の歴史で起こった”終焉の御伽噺”に続く為の”歴史の流れ”よ。」
「そ、そんな…………それじゃあ本来の歴史では皇太子殿下ではなく、リィンが…………」
「…………確かに小娘の言う通り、本来の歴史の方が”今”よりも更に酷い状況じゃし、エマ達にとってもそうじゃが”灰”の小僧にとっても”最悪の流れ”と言っても過言ではないの。」
「形は違えどリィン君がZ組(エマ達)と離れる事になる事に関しては同じだなんて、皮肉な話ね…………」
「ハハ…………もしクロスベルでキーア君に出会う事があれば、お礼を言っておく必要がありそうだね…………」
レンが説明を終えるとエリオットは悲痛そうな表情で呟き、ローゼリアは重々しい様子を纏い、クロチルダは複雑そうな表情でアリサ達を見回し、オリヴァルト皇子は疲れた表情でそれぞれ呟いた。
「”並行世界の零の御
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