第56話
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ガイウスの疑問に対して肩をすくめた後小悪魔な笑みを浮かべて答えたレンの答えにその場にいる全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「で、肝心の”新Z組”のメンバーだけど一人目はユウナ・クロフォード。内戦終結後ルーファス・アルバレア率いる征伐軍によって電撃的に占領されて帝国領となったクロスベルの出身よ。ちなみにルーファス・アルバレアはクロスベル占領後クロスベルの”総督”に就任して、ルーファス・アルバレアがクロスベルの総督を務めている事で、ユーシス・アルバレアは”領主代行”としてクロイツェン州を纏めていたそうよ。」
「ええっ!?ル、ルーファスさんがクロスベルの”総督”に!?」
「兄上…………」
新たなる驚愕の事実を知ったエリオットが驚きの声を上げている中ユーシスは複雑そうな表情でルーファスを思い浮かべた。
「二人目は皇族の守護職の任が解かれた事で皇太子の専属護衛から解かれて今後自分はどのような道に進めばいいのか迷っていた所に兄ミュラーの勧めを受けて”本校”の入学を取り止めて第U分校に入学したクルト・ヴァンダール。」
「クルトが…………確かにそのような状況であったのであれば、俺はクルトにそのような勧めをしたのかもしれないな。」
レンの話でクルトや自分まで出たことに目を丸くしたミュラー少佐は静かな表情で本来の歴史の自分の考えをすぐに悟って納得した。
「そして3人目は”情報局”の指示によって生徒として派遣される事になった”黒兎”アルティナ・オライオン。ちなみに”黒兎”は内戦後リィン・シュバルツァーの行動監視兼サポートの為に、リィン・シュバルツァーが要請で行動する時は毎回リィン・シュバルツァーのパートナーとしてリィン・シュバルツァーと共に行動していたそうよ。」
「本来の歴史の流れではアルティナちゃんまで”Z組”の一員だったんですか…………」
「歪められた歴史である今の状況でも、リィン君達の傍にいるのですから、形は違えど彼女がリィン君の傍にいるという事はひょっとしたら、リィン君と彼女の”縁”は深いのかもしれませんね…………」
本来の歴史の流れではアルティナまで”Z組”の一員であった事を知ったアリサ達がそれぞれ血相を変えている中エマとトマスは複雑そうな表情でアルティナを思い浮かべた。
「で、”新Z組”メンバーは後に”旧Z組”の”白兎”と”C”のように別の学級から移動してくる人達が二人いてね。その内の一人はトワ・ハーシェルが担当していたクラスの生徒であり、当時は名前と正体を偽っていたミュゼ・イーグレットよ。」
「ふえっ!?ほ、本来の歴史のわたしが担当していたクラスの…………?しかも名前が”ミュゼ”でファミリーネームが”イーグレット”という事はもしかしてその人物って…………」
「間
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