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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第56話
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れらに対する警戒レベルを上げたけど、同時に一部の地域の警戒レベルが低下したから、第U分校に体裁として”特別演習”という形でその警戒レベルが低下した地域に向かわせる事で第U分校を”抑止力”として利用していたらしいわ。――――――まあ、最初の演習地の初日から早速”実験”の為にその地を訪れていた結社に”脅し”として第U分校が襲撃されたらしいから、”抑止力”になっていないと思うけどね♪」
「しょ、初日から結社に”脅し”の為に襲撃されたって…………」
「私達や君達の”特別実習”なんて比べ物にならないくらいのハードさだねぇ。」
レンの説明を聞いたエリオットは表情を引き攣らせ、アンゼリカは疲れた表情で呟いた。
「で、成長した”旧Z組”は第U分校の演習地に”まるで示し合わせたかのように偶然助太刀して、その後に帝国政府が結社の件関連でリィン・シュバルツァーに指示をした要請(オーダー)に協力した”らしいわ。クスクス、一体誰が関係者以外情報が制限されている第U分校の演習地を知って、それを旧Z組に連絡したのでしょうねぇ?」
「そ、それってもしかして…………」
「ハハ…………状況から考えてその人物というのは私の事だろうねぇ。」
意味ありげな笑みを浮かべたレンの問いかけを聞いてすぐに察しがついたトワは目を丸くし、オリヴァルト皇子は苦笑していた。

「ちなみにキーアが”識って”いる限りでは”特別演習”は4回あったそうでね。1度目の場所はサザ―ラント州セントアーク地方で、その時にかけつけた旧Z組メンバーはトールズ卒業後帝都の音楽院に入学して専門的なレッスンを集中的に受けて1年という短期間で卒業してプロの音楽家として帝国各地を巡業していたエリオット・クレイグ、卒業後父親と共に修行の道に入って19歳という若さで”アルゼイド流”の”皆伝”と同時に”師範代”の資格を得た後武者修行も兼ねて各地にある練武場を回っていたラウラ・S・アルゼイド、そして卒業後サラ・バレスタインやトヴァル・ランドナーの指導のもとで若干16歳で”正遊撃士”の資格を取得して遊撃士としての活動で帝国各地を回っていたフィー・クラウゼルよ。」
「僕がたった1年で音楽院を卒業するなんて…………」
「ほう…………?本来の歴史の流れの私はそのような早さでアルゼイド流を”皆伝”していたのか…………」
「ふふっ、ならば其方は本来の歴史の流れよりも早く”アルゼイド流”を”皆伝”するように精進するべきだな。」
「父上…………はい…………!」
「”遊撃士”…………わたしが?」
レンの話を聞いたエリオットは目を丸くし、ラウラは興味ありげな表情をした後アルゼイド子爵の言葉を聞くと明るい表情を浮かべて頷き、フィーは不思議そうな表情を浮かべて首を傾げた。

「2度目の場所はクロスベル。その時にリィン・シュバルツァーに協力
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