第五十六話 卒業式の前その四
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「一緒にね」
「ええ、行きましょうね」
「そうしましょう」
「一周するわよ」
神殿をというのです、教祖殿や祖霊殿にもお参りするというのです。
「お母さんも久し振りだし」
「そういえば私も」
言われてみるとでした。
「まだ二月は一周の参拝してないわ」
「それじゃあいい機会にね」
「私も一周してね」
「それで参拝するのね」
「そうさせてもらうわ」
こう言ってでした、私達は二人で神殿本部に向かいました。そうして神殿の西の礼拝堂から入ってです。
かんろだいに手を合わせてあしきをはろうて、ちょいとはなし、いちれつすませての座りづとめを母娘でしてでした。
そうしてから教祖殿と祖霊殿に向かいますがここでお母さんに言われました。
「一周するといいのよ」
「運気が上がるのよね」
「そう、一周する度にね」
「子供の頃から聞いてるけれど」
「実際にそうみたいよ、毎日一周の参拝している人はね」
どうかというのです。
「どんどんいいことが起こったりするから」
「本当のことなのね」
「そうよ。だから千里もね」
私もというのです。
「一周の参拝はね」
「出来るだけした方がいいの」
「ええ、そうよ」
こう私に教えてくれました。
「気付いた時にね」
「運がいいに越したことはないし」
運が悪いと、ってことは確かにあります。世の中不思議なもので人生も運が大きく左右したりもします。
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