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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百二十六話 決戦に向けて準備です。
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ぶり、拝見するとしよう。空戦部隊の指揮官として、その機動力をもって自由惑星同盟にとどめを刺せ」
「ハハッ!!」
先の敗戦で消沈していただけにケンプは重要な任務を与えられて高揚していたし、かつ、ラインハルトのために、全力を尽くそうと決意していたのである。
「ビッテンフェルト、エーバルト、卿らもケンプと協同して遊軍を構築せよ。必勝の攻勢をもって同盟軍をヴァーミリオンに葬り去るのだ」
『ハッ!!』
やはり攻勢を得意とする3人をもってきたか、とイルーナは思った。しかもこの3人は先の戦いで敗戦を余儀なくされた者である。その雪辱の機会に、彼らが一番得意とする最終局面での全面攻勢の舞台をもってくるとは、さすがはラインハルトだわ、とイルーナは感嘆の思いで見つめていた。
その他、ワーレンはリオヴェルデ星域に、ケーテ、エミーリア、シャルロッテの「トリコロール3提督」はシャルケ星域に、誰々は何星域に、と各艦隊の派遣先も決まった。
この間、宇宙艦隊司令長官が異動している。イゼルローン方面軍総司令官はルッツであることに変わりがないが、正式にジークフリード・キルヒアイスが宇宙艦隊司令長官として就任。キルヒアイス艦隊はフィオーナの後任として、宇宙艦隊司令長官として就任し、別働部隊としてグリルパルツァー、クナップシュタインらを擁し、10万余隻を率いてラインハルトの本隊の下から出立している。大規模な兵力を率いての分離は自由惑星同盟の銀河基準面北方から首都ハイネセンを狙う動きを敵に見せつけるとともに、ミッターマイヤー、ティアナの進路の安全を確保せしむる狙いもあった。
「全軍ここで1日の休息をとってもらう。ウルヴァシーの守備は、フロイレイン・ロワール、あなたに任せる。堅実かつ的確な卿の実務をもって、ウルヴァシーを同盟軍から守備せよ」
「はい」
ロワールは静かにうなずいた。
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