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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百二十六話 決戦に向けて準備です。
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はっ!!」
「卿はフロイレイン・ティアナとともに艦隊を率いて惑星ハイネセンに急行!全戦力をもってこれを制圧せよ!」
「は?」
ヴァーミリオン星域で雌雄を決すると言ったばかりなのに、ハイネセンを制圧せよというラインハルトの言葉をミッターマイヤーは測り兼ねていた。
「わかるな、これは擬態だ。他の者にもそれぞれ艦隊を率いて私の元から離れてもらう」
「すると閣下は直属艦隊のみで同盟軍の攻勢に対処なさるおつもりですか?」
ミュラーが唖然とした顔つきで質問した。
「それは危険です。戦闘を重ねたとはいえ、同盟軍の総力は未だ十万隻以上の戦力を擁し、我が全軍と相対できるだけの力は充分すぎるほどに残っています」
「いや、そうではない。同盟軍よりもやや過少の兵力を残すことで敢えて彼らの攻勢を誘発するのだ。ロイエンタール、フロイレイン・フィオーナ、ミュラー、ルッツ、メックリンガー、フロイレイン・バーバラは私のもとに残ってもらう。卿らと私とで同盟軍の攻勢を支える間に、各所要地攻略に分散させた艦隊が要地を奪取、そしてミッターマイヤーとフロイレイン・ティアナがハイネセンを制圧するのだ」
「すると、艦隊を反転させて包囲殲滅することはしないってことなのね?」
ティアナが質問する。
「先までの戦いから想定される同盟軍の総数は13万。対するに我々の艦隊も12万余。数の上ではほぼ互角だ。むしろ我々が劣勢であることを向こうに知らしめることで、ヤン・ウェンリーの攻勢を誘発するという目的がある」
「それは危険すぎるわ。同盟軍の総数はあくまでこちらが想定したものだもの。敵が思わぬところから伏兵を出す可能性だってあるわ。せめて私だけでも遊軍として残ったほうがいいと思うのだけれど・・・」
ラインハルトは少し考えてからうなずいた。
「フロイレイン・ティアナの意見はもっともだ。私としたことが少し偏ってしまったな。たが、フロイレイン・ティアナにはミッターマイヤーとともにハイネセンに向かってもらう。」
「どうして?」
「疾風ヴォルフの快速に対抗できるのは、フロイレイン・ティアナだけだからだ。そしてこのハイネセン攻略に関しては、速度が一番のカギ、だからだろう」
ロイエンタールが間髪入れずいったので、ラインハルトが笑みを浮かべた。
「その通りだ。遊軍は別の者にやってもらうことにする。敵の疲労のピークが頂点に達した瞬間に遊軍が外縁部から到着、全面攻勢をもって自由惑星同盟艦隊を完膚なきまでに葬り去るのだ!」
ラインハルトは麾下の諸提督の顔を見渡した。
「ケンプ」
「ハッ!」
ケンプが背を伸ばす。
「卿の空戦部隊は、まだ健在か?」
「ハッ!いつ何時でも!!」
「よし、卿に遊軍を任命する。卿のワルキューレの指揮
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