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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百二十六話 決戦に向けて準備です。
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踏みつぶすつもり?いったいどれだけ労力が必要か、キリがないでしょ?それこそ『バカじゃないの?』ということになるわよ。」
ティアナが言った。それにうなずきをしめしながら、フィオーナが、
「それに、自由惑星同盟の主力を放置しておけば、いつまた蠢動されるかわかりませんし、そもそも論として、自由惑星同盟の市民が、まだ無傷の大艦隊がいる以上、解放されるかもしれないという期待を抱かせ続けることにもなります。ゲリラ戦を展開したのはヤン・ウェンリーだけではないのです」
ビッテンフェルトは苦虫を噛み潰したような顔をしながら、それでも、
「だが、ひとたび勝利すれば、大河の奔流のごとく、自由惑星同盟の領内にある惑星は我らに従うのではないか?番犬を失った羊の群れなど、無抵抗の集団に過ぎないと思うが」
「確かにひと時の勝利はあるでしょう。ですが、私が心配するのは、勝利に拘泥して肝心な大局を見失ってしまうことです。」
フィオーナがこういったので、ビッテンフェルトは一声唸ると押し黙ってしまった。
「フロイレイン・ティアナ、そしてフロイレイン・フィオーナの意見に俺は賛同だ。となると結論は一つしかない。ヤン・ウェンリー及び自由惑星同盟の主力艦隊を誘い出し、地の利を与えない広大な戦場を設定し、そこで一気に決戦を仕掛けるしかないということだ。」
ロイエンタールが総括する。
「勝てるのでしょうか?」
カルナップの言葉に、ロイエンタールが、
「『勝てるのか。』ではなく『勝たねばならない。』だ。卿らも知悉しているように、ヤン・ウェンリーを下せば、事実上我々の勝ちになる。そして俺はこれまでのヤン・ウェンリーの
パターンを分析し、ある結論に至った。」
ロイエンタールがグラスを取り上げ、一息に飲み干し、テーブルに置いた。
「ヤン・ウェンリーと戦うのであれば、ヤン・ウェンリーのみを相手するにあらず、ということだ。」
「どういうことですか?」
と、バーバラ。
「ヤン・ウェンリーはなるほど、自らの統率する艦隊を手足のごとく使うが、それはあくまで麾下の一個艦隊に過ぎない。いや、ヤンを崇拝する者たちの集まりをひきいるからこそ、その芸当がなしえるのだと思う。だが、同格の諸提督を糾合して大軍を指揮するだけの柔軟性と力量については、俺はヤン個人にはそれはないと敢えて言う。現に、先のイゼルローン要塞攻防戦での戦い、そしてエル・ファシル星域会戦での戦いがそうだ。ヤン・ウェンリー個人には手痛い痛撃を被ったが、全体の戦局では我々が勝っているではないか。」
「なるほど、麾下の戦力を率いてならともかく、同格の大将同士が混成する大艦隊においては、むしろ彼らの存在はヤンの足手まといになるというわけですか。」
ルッツが感心したよう
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