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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百二十六話 決戦に向けて準備です。
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戦力を投入しているわ。これは、私たちを誘導しようとしているのではないかなと思って・・・・・」
「誘導?一か所に集めたら、それこそ私たちの立場が強化されるだけよ」
エレインが眉を顰める。
「そうなのですけれど・・・・・」
それっきり黙り込んでしまったフィオーナを一同はしばらく見つめていたが、彼女はそれきり何も言わなかった。確証があっての事ではないのだ。
「ともかく、このままでは補給と補充がおいつかないことは明らかだ。ウルヴァシーに赴き、ローエングラム公の本隊と合流するという案は俺も賛成だな」
ワーレンが言った。ルッツはしばらく考え込んでいたが、やがてうなずいた。
「どうもそうするしかないようだ。卿らの言うように、ウルヴァシーに赴き、ローエングラム公の本隊と合流する。それをローエングラム公に連絡してくれ」
イゼルローン別働部隊は、補給と補充が自軍ではまかないきれず、結果、ラインハルト本隊に合流することとなる。
* * * * *
ラインハルトはレイン・フェリルから紙片を受け取り、中身を一瞥すると、すぐにうなずいた。許可する、という事だ。
退出しようとしたレイン・フェリルにラインハルトは声をかけた。
「例の準備はできているか?」
「はい。既に準備は完了しています。いつの段階で投入しても問題ありません。」
「よし。・・・・そろそろ時期が来たようだ」
レイン・フェリルは一瞬身を震わせた。このことはラインハルトとレイン・フェリルだけが知っていることであり、ずっと前から準備を進めてきたものである。イルーナもアレーナも知らない。
それほどの秘密を投入する段階が来たという事は、決戦がまじかに迫っていることなのだとレイン・フェリルは理解した。
* * * * *
帝国暦488年8月17日――。
イゼルローン方面軍とラインハルト本隊が合流したのはこの日であったが、早くもここ、惑星ウルヴァシーのサロンでは、諸提督が集まり、アルコールでのどを潤しながら、今後の方針を議論していた。
ラインハルトは不在だったが、キルヒアイス、イルーナ以下諸提督がほぼ集まるのは遠征始まって以来のことである。最初は久闊を叙しあっていた提督たちも、喫緊の話題に触れて顔色を曇らせはじめた。
イゼルローン方面軍が合流し、なおかつイゼルローン方面軍の移動要塞が破壊されたとはいえ、ローエングラム本隊もまた、充分すぎる補給能力を持っていた。移動要塞それ自体を巨大な補給基地としているので、原作のような補給難には陥っていないが、それでも敵地深く侵入し、将兵たちの動揺は水面下で波紋のように広がっていた。
さらに、イゼルローン方面軍の補給が強襲され、ローエングラム本隊にしても、ケンプ、そしてビッテンフェルトがヤン艦隊に
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