暁 〜小説投稿サイト〜
少年は魔人になるようです
第123話 "娘たち"は駆け出すようです
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おおおおおおおおおおおぶべらっ!!」
どずむっ!!

飛んで来た追尾性の物理攻撃を全てラカンに任せる。

半ベソかいてた気もするけれど気にしない。

主神まであと10m、いつもなら一瞬の距離なのに、一生届かない錯覚に陥るくらい

進んでいない様な気がする。気圧されているせいで余計だ。

一人だったら無理だった。多分、途中で折れてた。でも、皆が居る。それでも足りない。

状況が認めろって言ってるみたいで・・・ああ、ホントは分かってる。でも凄く嫌だ。

嫌だけど―――


「"紅き翼(アラルブラ)"根性見せっぞオラァ!!ひっさぁぁああああああつ!!」

『『『クリムゾン・コレダァァァァァァァァァァァァァ!!!』』』
ズギャゥッ!!!

五人がただ同時に全力の攻撃を仕掛けるだけの脳筋技。


―被造攻撃消去 前方


創造者相手に撃つなら最悪の攻撃。主神は侮蔑もしないで無言で消そうとするけれど、

先が見えていない。

尚も早くされた"創造"の発動だけれど、その程度は織り込み済みのナギ達。攻撃が一瞬

早く地面に着弾して土煙を立てる。

目的は最初から目くらまし。勿論物理的な意味じゃなく、『全力の攻撃を消そうとしたら

読まれていて消し損ねた』って言う、精神的なタイムラグを作るため。

例え一瞬でも、その一瞬で私達は喉元まで食らいつける!


「あとは・・・!」

「囲ってタコれってなぁ!!!」

―――放て!!


主神を囲んで、全方位からの攻撃。

その間に私だけは脇をすり抜けて、パパとママの所へ向かう。

上手くいった、後はこれを渡せば―――


「パパ・・・!」

「―――これが、最後の足掻きと言う訳か。」


耳元でその声が聞こえたと思ったら、私は――私達は、走り出した位置に"戻って"いた。

そして、パパとママの傍らに立つ主神の手には、私が預けられた『帰還の融魂』握られ

ていた。


「―――妙な事だ、貴様の『創造』は初期化したと言うのに。これも貴様の見つけた

バグの一種か?健気な事だが―――」

「返せえぇえええッッッ!!!」


『神虎』を全頭融合させて、全員分の能力を掛け合わせた『大神』にして、主神に迫――


「―――『破創・神気』―――」
カッ!!
―――馬鹿者っ!


シュリアが制御して『大神』が盾になった瞬間、光に消し飛ばされた。

さっきの『破創』、その手加減された攻撃で、もう動けない。

駄目、まだ、私は・・・!


「―――これで、望みは潰えた。」
バリィン―――
「・・・・・・あ、」


パパに託された最後の希望。

二人が動け
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